odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2010-12-23から1日間の記事一覧

エラリー・クイーン「途中の家」(ハヤカワ文庫)  探偵小説は、登場人物に経済学的な合理性を要請するのだが、被害者と加害者だけにはそれが免除されている。

ニューヨークとフィラデルフィアの中間にあるあばら家で、正体不明の男が殺されていた。男は、いったい、どちらの町の誰として殺されたのか? 二つの町には、それぞれ殺人の動機と機会を持った容疑者がいる。フィラデルフィアの若妻とニューヨークの人妻をま…