odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2011-02-02から1日間の記事一覧

モーリス・ルブラン「オルヌカン城の謎」(創元推理文庫) リュパンは国家や共同体のモラルに抵触する犯罪者だから反独プロパガンダ小説には幻としてしか登場できない。

新妻の母親の肖像画を前にして、ポール・デルローズの血は凍った。画中の女性こそ、16年前に彼の父親を刺し殺した犯人ではないか! これは運命か、それとも宿命か……。妻が残していった日記を手がかりに、怪盗紳士アルセーヌ・リュパンの助力を得て、義弟とと…