odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2011-04-24から1日間の記事一覧

テオドール・アドルノ「不協和音」(平凡社ライブラリ) アドルノの考えるあるべき姿の音楽は否定の向こう側にぼんやりと姿をみせているのだろう。

アドルノは過去に何冊か読んでいる(「啓蒙の弁証法」「アルバン・ベルク」「楽興の時」)のだが、とてつもなく難解だった。ところが、ここに収録されているエッセイは非常にわかりやすい。1 音楽における物神的性格と聴取の退化 ・・・ 現代のことを書いて…