odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2011-08-19から1日間の記事一覧

ボリス・ヴィアン「死の色はみな同じ」(早川書房) WW2直後にジャズ評論家が描いたノワール小説。物語の加速感が戦後を感じさせる。

兄と称する黒人が現われた時から、白い肌のダンは、愛する白人の妻を抱けなくなり、傷ついた野獣のように追いつめられていった……黒い血への怯えが生む狂った犯罪をスピーディに描く! この作品が書かれた背景を簡単に書くと、第2次大戦直後、高尚な文学を出…