odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2011-12-01から1日間の記事一覧

ノーマン・メイラー「鹿の園」(新潮文庫) マッカーシズム時代の戦後アメリカを舞台にした自我の目覚めの物語

世間に無知な青年が都会に来て、次第に社会知と自我に目覚めていくという話は、一般的だ。「赤と黒」「三四郎」などを持ち出したいように、無垢な青年の目が社会の批評になっているという構図を作ることになるから。この小説は、戦後アメリカを舞台にしたそ…