odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2016-01-04から1日間の記事一覧

大江健三郎「新しい人よ眼ざめよ」(講談社) 障害を持つ息子との関係を見直しながらブレイクの詩とともに生の振り返りと「死と再生」のイメージを構想する。最初に読むならこれから。

「『雨の木』を聴く女たち」連作の区切りをつけた作者は、ふたつの契機があって、自己の生の振り返りと「死と再生」のイメージを構想することになる。ひとつは、自分が50歳になり人生の半ばを過ぎたことと、もうひとつは障害を持つ息子が20歳の成人になった…