odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2016-11-14から1日間の記事一覧

エラリー・クイーン「ドルリー・レーン最後の事件」(ハヤカワ文庫) この国では最後に出てくる古書の重大性・重要性がピンとこなかった。「薔薇の名前」であの本が現れた時には、とてつもない驚きを感じたのに。

古書がでてくるミステリは、ダニング「死の蔵書」とかロス・キング「謎の蔵書票」(早川書房)とかエーコ「薔薇の名前」(東京創元社)などを読んでいるけど、これはカー「帽子収集狂事件」と同じ時期に書かれた古書ミステリ(範囲を拡張すると、蔵書を数え上…