odd_hatchの読書ノート

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2017-01-06から1日間の記事一覧

大江健三郎「壊れものとしての人間」(講談社文庫) 34歳の評論集。暴力にさらされるこわれもの(fragile)としての人間を考え、それは核時代の人間の「自由」を考えることである。

1970年初出。著者34歳の評論集。タイトルは暴力にさらされるこわれもの(fragile)としての人間を考え、それは核時代の人間の「自由」を考えることであるという認識からつけられた。 出発点、架空と現実 ・・・ 谷間の村の幼年期の記憶。歴史的遠近法を使うと…