odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2017-01-11から1日間の記事一覧

松原新一「大江健三郎の世界」(講談社) 作家と年齢がほぼ同じで同時代の雰囲気や同世代の気分をよく知っていた人の批評。1967年初出なので情報は古い。

1967年出版なので、大江健三郎は32歳で、最新作品は「万延元年のフットボール」。21世紀に読むには取り上げている作品が初期に偏っているのが不満だし、1970年代以降の作家のモチーフには触れていない。そこは残念だが仕方がない。 著者が大江の作品の中で重…