odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2020-01-14から1日間の記事一覧

フョードル・ドストエフスキー「永遠の夫」(河出書房) とてつもないエネルギーをもった闖入者が語り手の生活をぐちゃぐちゃにし、冒険に導き、新たな認識に導く。闖入者は失敗して、語り手の周囲から放り出される。

「白痴」1868年と「悪霊」1871年の間の1870年に出た中編。 中年(38-39歳)の独身男ヴェリチャーノフはとみに老いを感じ、ヒポコンデリー(というが記述をみるとうつ病だ)にかかっている。町で帽子に喪章をつけた男が妙に気になり、あとを追いかけていたら…