odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2022-04-15から1日間の記事一覧

笠智衆「小津安二郎先生の思い出」(朝日文庫) 日本的なやり方は「和」「意をくむ」「根回し」とされるが、親方は権力をふるいまくる独裁者。

笠智衆は1904年生まれ。寺の次男坊だったが、坊主になるのが嫌で、東京に出て蒲田の映画会社で俳優になる。最初は大部屋付きで端役ばかりだったが、小津安二郎に声をかけられる。いくつか出た後30代半ばで主演を務める。以後、小津映画の常連になった。小津…