odd_hatchの読書ノート

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エッセー

越智道雄「アメリカ「60年代」への旅」(朝日選書)

初出の前年1987年は、サマー・オブ・ラブの20周年記念ということで、アメリカのいろいろな都市で回顧イベントがあったという。この国でも、大学闘争の象徴である東大安田講堂攻防戦から20年がたつころであったが、あいにく昭和天皇の体調不良の自粛騒ぎでな…

長山靖生「偽史冒険世界」(ちくま文庫)

われわれの世界認識の方法はたいてい文書や文字によって作られて(なにしろ子供のころの体験だけでは世界の全体を把握することができず、そのような見取り図が簡単に手に入るのは書物なのだから)、たいてい理想主義的なエートスがあり、現実との葛藤におい…

山口百恵「蒼い時」(集英社文庫)

デュラスや武田泰淳、金子光晴は年取ってから人生を振り返ったが、こちらはきわめて若い時にキャリアを止めた場合の半生記。 1981年のベストセラー。自分にとってはその少し前のキャンディーズの解散のほうがインパクトがあったなあ。そういえばこの年には、…

高橋是清「自伝 上下」(中公文庫)

だるまと呼ばれて庶民に人気があり、日本銀行総裁・大蔵大臣を歴任、開成中学の校長の経験もあり、2.26事件で暗殺された経済人が語るバイオグラフィー。自叙伝だからなくなる時の様子は書かれていないのは当然として、昭和恐慌時代が書かれていないのは残念…