筒井康隆
1980年代前半は自分にとっては文学において懐かしい時で、1981年大江健三郎「同時代ゲーム」*1、1982年井上ひさし「吉里吉里人」、1984年筒井康隆「虚航船団」の初出にいあわせて、ほぼ同時に読み大いに感銘を受けたのだった。 さて、この本は上記3名の鼎談…
オリオン星座のなかの馬の首星雲にある太陽。そこには2連の惑星サチャ・ビがあり、犬に似た生命が暮らしていた。一方の星ビシュバリクは寒かったので開拓されていなかったが、地球人コウン・ビの技術供与と軍事連携により開拓を始めた。そのうち、ビシュバ…
ああ、なんともすれちまったなあ。これほどの年期をかけてミステリを読んできたおかげで、始まりの二つの章を読んだところで、仕掛けの見当がだいたいついてしまった。多くの人が「驚愕」のという解決もそのときに思いついたことの範疇に収まってしまった。 …