odd_hatchの読書ノート

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江戸川乱歩 INDEX

2016/08/12 江戸川乱歩「江戸川乱歩集」(新潮文庫) 1920年
2016/08/10 江戸川乱歩「パノラマ島綺譚/一寸法師」(講談社文庫) 1925年
2016/08/11 江戸川乱歩「屋根裏の散歩者」(講談社文庫) 1925年
2016/08/9 江戸川乱歩「陰獣」(講談社文庫) 1925年
2016/08/08 江戸川乱歩「孤島の鬼」(創元推理文庫) 1930年
2011/05/08 江戸川乱歩「吸血鬼」(角川文庫)
2016/08/05 江戸川乱歩「蜘蛛男」(創元推理文庫) 1930年
2016/08/04 江戸川乱歩「黒蜥蜴」(角川文庫) 1933年
2016/08/03 江戸川乱歩「人間豹」(講談社文庫) 1934年
2016/08/02 江戸川乱歩「緑衣の鬼」(角川文庫) 1936年
2014/06/17 江戸川乱歩「怪人二十面相」(講談社文庫)
2011/05/09 江戸川乱歩「幽霊塔」(創元推理文庫)
2016/08/01 江戸川乱歩「大暗室」(講談社文庫) 1938年
2016/07/29 江戸川乱歩「暗黒星」(講談社文庫) 1939年
2016/07/28 江戸川乱歩「三角館の恐怖」(創元推理文庫) 1951年
2014/06/18 江戸川乱歩「鉄塔の怪人/海底の魔術師」(講談社文庫)
2016/07/27 江戸川乱歩「日本探偵小説全集 2」(創元推理文庫)「化人幻戯」 1954年
2016/07/25 江戸川乱歩「堀越捜査一課長殿」(講談社文庫) 1959年
2014/04/25 江戸川乱歩「悪人志願」(光文社文庫)
2014/04/28 江戸川乱歩「幻影城」(光文社文庫)
2014/04/29 江戸川乱歩「続・幻影城」(光文社文庫)
2014/04/30 江戸川乱歩「うつし世は夢」(講談社文庫)
2014/05/01 権田満治「日本探偵作家論」(講談社文庫)
2011/05/06 松山巌「乱歩と東京」(ちくま学芸文庫)
2016/07/26 アレン・スミス「いたずらの天才」(文春文庫) 

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 乱歩は4つの顔をもっている。
1.短編小説作家: 本格探偵小説と奇妙な味の2種類
2.通俗探偵小説
3.ジュブナイル小説
4.探偵小説評論家
 自分のなかでは、4→1→2→3の順に重要。とはいえ没後、半世紀を経過すると、4のほとんどは歴史的資料になっていて今日読むのはなかなか難しい。
 例によって、自分の好みを書いておこう。
 1の短編では「二銭銅貨」「心理試験」「パノラマ島綺譚」「陰獣」の4作をとる。奇妙な味や幻想小説は好みではないので、採らない。短編だけを集めても、ちくま文庫で3冊、春陽文庫で9冊なので、全部読むのはそれほど大変ではない。
 2の通俗長編では、「孤島の鬼」「吸血鬼」「幽霊塔」の3つ。「緑衣の鬼」「黒蜥蜴」「三角館の恐怖」が続く。乱歩の長編は構成が緩い。しかし、「孤島の鬼」「吸血鬼」「黒蜥蜴」は敵役の造形が素晴らしいので読める。あるいは別の作品の骨格をいただいちゃった「幽霊塔」「緑衣の鬼」「三角館」は構成に苦労せず細部の練り上げができた。
 3はほとんど読んでいないのでパス(自分には小学生時代にポプラ社版を読むという乱歩体験がない)。
 4の評論では「幻影城」2冊が重要。正続で1000ページ越えを読み通すのが困難なら、「探偵小説の謎」現代教養文庫を熟読すればよい。
 もともと乱歩の作品が市場から消えることはなかったが、没後50年たって青空文庫に収録されるようになった。タブレットで読めるのがありがたい。
 なお時代の制約があって、今日の人権意識からすると容認しがたい作品もある。注意してください。


参考)青空文庫江戸川乱歩作品リスト
作家別作品リスト:江戸川 乱歩


乱歩監修アンソロジー
2010/11/04 江戸川乱歩「世界短編傑作集 1」(創元推理文庫)
2010/11/05 江戸川乱歩「世界短編傑作集 2」(創元推理文庫)
2010/11/06 江戸川乱歩「世界短編傑作集 3」(創元推理文庫)
2010/11/07 江戸川乱歩「世界短編傑作集 4」(創元推理文庫)
2010/11/08 江戸川乱歩「世界短編傑作集 5」(創元推理文庫)