2022/02/17 夏目漱石「倫敦塔・幻影の盾」(新潮文庫) 1905年
2022/02/15 夏目漱石「吾輩は猫である」(新潮文庫) 1905年
2011/11/20 夏目漱石「坊ちゃん」(青空文庫)
2022/02/11 夏目漱石「坊っちゃん」(青空文庫)-2 1906年
2022/02/10 夏目漱石「草枕」(新潮文庫) 1906年
2022/02/08 夏目漱石「二百十日・野分」(新潮文庫) 1906年
2022/02/07 夏目漱石「虞美人草」(新潮文庫) 1907年
2022/02/04 夏目漱石「坑夫」(新潮文庫) 1908年
2022/02/03 夏目漱石「文鳥・夢十夜」(新潮文庫)-1 1908年
2022/02/01 夏目漱石「文鳥・夢十夜」(新潮文庫)-2 1908年
2022/01/31 夏目漱石「三四郎」(新潮文庫) 1908年
2012/01/06 夏目漱石「文学評論 1」(講談社学術文庫)
2012/01/07 夏目漱石「文学評論 2」(講談社学術文庫)
2012/01/09 夏目漱石「文学評論 3」(講談社学術文庫)
2022/01/28 夏目漱石「それから」(新潮文庫) 1909年
2022/01/27 夏目漱石「門」(新潮文庫) 1910年
2022/01/25 夏目漱石「彼岸過迄」(新潮文庫) 1912年
2022/01/24 夏目漱石「行人」(青空文庫) 1913年
2022/01/21 夏目漱石「こころ」(新潮文庫)-1 1913年
2022/01/20 夏目漱石「こころ」(新潮文庫)-2 1913年
2022/01/18 夏目漱石「私の個人主義」(講談社学術文庫) 1914年
2022/01/17 夏目漱石「硝子戸の中」(新潮文庫) 1915年
2022/01/14 夏目漱石「道草」(新潮文庫) 1915年
2022/01/13 夏目漱石「明暗」(青空文庫) 1916年
2022/01/11 水村美苗「続 明暗」(新潮文庫) 1990年
夏目漱石は西洋(とくにイギリス)の考えや趣味に自分を合わせている。その眼や体からすると、日本は居心地が悪い。注文は日本語の小説であるが、漱石の想像は当時の日本語にはあいにくい。なので、使われることが少なくなった文体で、日本でないところを書く。日本を舞台にしても日本人とはいいがたいような趣味と考えの持ち主の眼と体をもっている。漱石の主な感情は「不機嫌」だとどこかで読んだが、よくわかる。漱石には日本が居心地が悪いので不機嫌なのだ。
(漱石の主人公は自分の家を持たない。貸家に住むか、移住するか、旅行をするか。周囲に友達も親戚もない。世話をする人々もいない。自分の感情を吐露できる場所もない。孤独で閉じこもりがち。夢想するのは日本ではない、西洋か過去の中国のみ。)
漱石の小説の大半は、国民国家の国民が住んでいる場所になじめないか、外されている人たちの物語だ。登場人物たちは日本を批判して、同一化同質化するのを拒んでいる。そういう作品を書いた人がどうして「国民作家」と呼べるのだろう。
夏目漱石の全小説(文庫に収録されている範囲で)を3か月かけて読んだ。結局これはという作品に会うことはできなかった。推奨できるのは
永日小品
思いだすことなど
くらい。長編は夏目漱石のものより水村美苗の「続 明暗」のほうがよかった。あと、奥泉光「『吾輩は猫である』殺人事件」も力作。
気分は不愉快になるが、モッブの心理を結果として表出した「満韓ところどころ」は植民地主義の在り方を示す資料になった。
2022/01/10 小山慶太「漱石が見た物理学」(中公新書) 1991年
2019/11/14 奥泉光「『吾輩は猫である』殺人事件」(新潮文庫)-1 1996年
2019/11/12 奥泉光「『吾輩は猫である』殺人事件」(新潮文庫)-2 1996年
2019/11/11 奥泉光「『吾輩は猫である』殺人事件」(新潮文庫)-3 1996年
2020/12/10 柳広司「吾輩はシャーロック・ホームズである」(角川文庫) 2005年
2022/02/14 柳広司「漱石先生の事件簿 猫の巻」(角川文庫) 2007年