odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2011-05-05から1日間の記事一覧

島田荘司「本格ミステリー館」(角川文庫) ミステリ文学を科学する試み。本書のやりかただとニセ科学やニセ学問を「リアル」とみなしてしまう。

島田荘司は、ミステリーをリアルとファンタジーの軸、それに直行する論理と情動の軸にわけて、過去の名作をプロットする。彼によると、「本格」というのは論理の軸をつきつめたところで、かつリアルかファンタジーの趣に富んだものであるという。リアルで論…