odd_hatchの読書ノート

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ベートーヴェン

金聖響「ベートーヴェンの交響曲」(講談社現代新書)

玉木正之(1952年生)が指揮者・金聖響(1970年生)にインタビューして交響曲の魅力を語るという企画第1弾。 ベートーヴェンの交響曲はクラシック音楽のアルファであり、オメガ。なので、個々の曲ごとに傾聴することにする。以下では気になる言葉をメモした…

田村和紀夫「交響曲入門」(講談社選書メチエ)

クラシック音楽を聴くようになったのは20歳に近くなってからだから、聞きとおすことに困難があったのをよく覚えている。友人と酒を飲みながら、ブラームスの交響曲全4曲をいっきに聞いた。友人が「ここすごいだろ」といっても、初めて聞く音楽だったので、…

ルートヴィッヒ・ベートーヴェン「音楽ノート」(岩波文庫)

ベートーヴェンは、当時の人と同じく手紙をたくさん出していて、それだけで一冊の本になるくらいの量になる。それとは別に、手帳や楽譜などの書き込みなどがたくさん残っている。というのも、耳疾疾患のために難聴になり、晩年は筆談になった。そこに書いて…

青木やよひ「ベートーヴェン・不滅の恋人」(河出文庫)

1826年3月26日にベートーヴェンが56歳で亡くなった時、唯一の資産といえる株券が見つからなくなっていた。部屋を探したところ秘密の引き出しから発見され、そこに日付と宛名のない手紙3通と女性の肖像画2枚もあった。手紙は熱烈な自筆の恋文(ただし、相手を…

アラン「音楽家訪問」(岩波文庫)

パリの郊外でもあるような一軒家に住むミッシェルのところに、「わたし(アラン)」は16歳のピアニストであるクリスチーヌとともに赴く。ミッシェルはピアノの調律をすると、ヴァイオリンを手にし、クリスチーヌとベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタを順…

テオドール・アドルノ「ベートーヴェン 音楽の哲学」(作品社)

編者解説によると、アドルノには「ベートーヴェンに関する哲学的仕事」をまとめる構想があったらしい。大量のメモが書かれた。いくつかは短い文章になったものがあり、「美の理論」「楽興の時」などに収録された。それらは「哲学的仕事」を網羅するまでに至…

諸井三郎「ベートーベン」(新潮文庫)

「ベートーヴェンは、一生を通じて貧困、失恋、耳疾、肉親の問題などさまざまな苦しみと戦いながら、音楽史上に燦然と輝く数多くの傑作を創造した。苦渋の生涯から生まれたそれらの音楽は、人々の心に生きる勇気を与える。本書は、作曲家として、また教育者…

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー「音と言葉」(新潮文庫)

クラシック音楽を聴き始めたのが1979年5月。何も知らないままに聞き出し、半年後にはフルトヴェングラーの名を知っていた。その演奏を聴く機会はほとんどなかったが。そして突発的にこの文庫が発売された。さっそく読んでみたが、当時の学力では無理だった。…

フリーダ・ナイト「ベートーヴェンと変革の時代」(法政大学出版局)

訳者あとがきによると、たとえばロマン・ロランのような過去の一時代にあったベートーヴェンの伝記と比較すると偉大ではない、ということだ。もちろんこれがいいがかりなのは、作者はそのような偉大で巨大な天才の人物像を描こうという気持ちはさらさらないこ…

ロマン・ロラン「ベートーヴェンの生涯」(岩波文庫)

1902年に書かれたベートーヴェンの伝記、というかベートーヴェンに関するエッセイ。このとき録音機器は発明されていたものの商業化はまだまだであって、音楽はコンサートホールで聞くか、譜面を読むか、自分で演奏するか、という時代。交響曲第7番を実際の音…