odd_hatchの読書ノート

エントリーは2200を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。

イギリス幻想文学

ラフカディオ・ハーン「怪談・奇談」(講談社学術文庫)-1

ラフカディオ・ハーンは1890年に来日。英語教師をしながら、日本文化を紹介する著作を多数執筆。その中には、日本の民話や怪談などを採集し、英語に書き換えたものがある。本書は、その一部を翻訳したもの。 ★印をつけたのは、1965年公開の小林正樹監督の映…

ラフカディオ・ハーン「怪談・奇談」(講談社学術文庫)-2

2019/09/16 ラフカディオ・ハーン「怪談・奇談」(講談社学術文庫)-1 1900年の続き。 引き続き小説。本書にはハーンの話のもとになった原典も収録されている。解説によるとハーンは日本語を読めなかったので、節子夫人や友人などの語りを聞いて、それを英語…

H・G・ウェルズ「宇宙戦争」(ハヤカワ文庫)

19世紀末の火星大接近のあった夜、火星の表面で爆発が観測された。それから数日後、ロンドン南西部の郊外に円筒形のロケットが着弾した。その中からおぞましい三脚台に円盤のついたような歩行機械が現れ、高熱ビームと毒ガスで人類を襲撃する。どうやら、寒…

ライダー・ハガード「ソロモン王の洞窟」(創元推理文庫)

映画「リーグ・オブ・レジェンド」はさほど面白いストーリーではなかったが、登場人物が19世紀の大衆小説のヒーロー、ヒロインたちというのが気に入った。コミックの原作があるそうだが、原作者だけでなく映画の製作者、関係者もみな「わかっている」。ジキ…

オラフ・ステープルドン「オッドジョン」(ハヤカワ文庫)

「歩くことも這うこともできない発育不全の赤ん坊が、実は五歳だった。彼の名はオッド・ジョン・・・だが、その子供は高等幾何学を解し、一般相対性理論を論じる恐るべき神童であり、テレパシー、催眠術などのさまざまな超能力を持つミュータントだったのだ…

H・G・ウェルズ「モロー博士の島」(創元推理文庫)

持っている本には、1995年ころ公開の映画「DNA」のカバーがついていた。1950年代の古い映画の存在は知っていたのだが (間違っていた、映画化されたのは *映画『獣人島』(1933年/アール・C・ケントン監督) *映画『ドクター・モローの島』(1977…

ホーレス・ウォルポール「オトラントの城」(国書刊行会)

1764年にイギリスの貴族ホーレス・ウォルポールが書いたロマンス。後に隆盛となるゴシック・ロマンスの祖形。 16世紀イタリアの古城、オトラントが舞台。オトラント公マンフレッドは息子コンラッド(15歳)と美少女イザベラとの婚礼を用意していた。宴が開…