odd_hatchの読書ノート

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マルグリッド・デュラス

マルグリッド・デュラス「愛人」(河出書房新社)

70歳を過ぎた作家が自分の少女時代を回想する。最初は、自分の手元に残されている写真をみながら、家族のこと、生まれ故郷のことを思い出す。もともとは生誕70歳を記念する写真集をだすとかで、キャンプションを付けているうちに、エクリチュールが拡大して…

マルグリッド・デュラス「破壊しに、と彼女は言う」(河出文庫)

「狂人たちが集うホテルの1室を舞台に4人の登場人物が繰り広げる言葉の極限状況。やがて明らかにされる放浪の民の悲劇、18歳の少女の内に秘められた凶暴な野性の目覚め…。「『破壊しに』には10通りの読みかたがある」とデュラス自身が語るように、本書は小説…

マルグリッド・デュラス「モデラート・カンタービレ」(河出文庫)

1992年7月の日曜日に古本屋で買って、途中中華料理屋によって夕飯を食いながら読んで、その夜のうちに読み終えたのだった。本の内容は忘れていたが、このときの雰囲気というか場末の料理屋の印象が妙に残っている。まあ、内容とは全然関係ないことだけど。 …

マルグリッド・デュラス「静かな生活」(講談社文庫)

フランスの田舎で農業を営む一家。叔父やいとこなど複数の親族が住んでいる。主人公フランシーヌ(ほとんどそう呼ばれることはない)は、ティエーヌと婚約している。ティエーヌは弟ニコラとは仲がよくない。そのうち、ニコラは馬にけられるという事故を起こ…