グスタフ・マーラー
とうにマーラーの没年齢を超えた年齢になった。マーラーの音楽は老年で聞くにはきついものになったが、彼の音楽は気になる。そこで10年ぶりに再読。前回の感想はリンク。 odd-hatch.hatenablog.jp 作曲家で音楽学者である柴田は本書の副題に「現代音楽への…
玉木正之(1952年生)が指揮者・金聖響(1970年生)にインタビューして交響曲の魅力を語るという企画第3弾。真打はマーラー。指揮者は神奈川フィルの常任指揮者だったころに、マーラーの作品を積極的に取り上げていたという。 戦前のマーラー演奏を知ってい…
2025/07/23 笠原潔「西洋音楽の諸問題」(放送大学教材)-1 ベートーヴェンの交響曲は性格交響曲。英雄のテーマを完結させるためにくどいほどに繰り返される。 の続き ベートーヴェンの交響曲のことで熱くなりすぎたので、エントリーを分割することにする。 …
アルマは画家の娘として1879年に生まれ、1902年にマーラーと結婚。2人の娘を授かったものの一人は死別し、1911年に夫とも死別する。その後はグロピウス、ココシュカその他と華麗な恋愛を繰り返す。1964年にアメリカで死去。この本は、1939年にナチスによるマ…
1993年10月に書いた感想文。 - 「グスタフ・マーラー 失われた無限を求めて」を読んでいます。前評判とおりに、とてもinterestedでinterestingな本ですね。未読の本の山を少しでも低くするべく新刊から遠ざかっていたのですが、ひさびさの音楽の本はとても新…
1992年5月に書いた感想文。 - 宮田光雄「キリスト教と笑い」(岩波新書)を読んでいたところ、次のような一節をみつけました。今回はカール・バルト(1886〜1968)の話です。 1935年、ヒトラー政権下のドイツで神学者のバルトはヒトラー式敬礼とヒトラーへの…
1984年10月に販売されて即座に買い、翌日には読み終わり、そのあと数年間は繰り返し読んで内容をすっかり覚えてしまった。マーラーの作品や生涯のみならず、ここには著者の50年間に経験したこの国のマーラー受容史も書かれていて、録音のない物故者の名前を…
シェーンベルクは聞かれるよりも語られるほうが多い作曲家、になるのかな。彼の生涯を概観すると、1)神童、2)ウィーンでの無視、3)ベルリンからの追放、4)ハリウッドの疎外、みたいなストーリーを描ける。彼の作品を概観すると、1)表現主義、2)…
1980年代後半に、マーラーの作品が「ブーム」と呼ばれる現象になった。CM(ウィスキー)の音楽に使われ、ある年の同じ月に3つの外国オーケストラが交響曲第5番を東京で演奏し、TVで特集番組が持たれた。その頂点が、シノーポリとフィルハーモニア管によ…