odd_hatchの読書ノート

エントリーは2200を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。

ロバート・マキャモン

ロバート・マキャモン INDEX

2019/04/04 ロバート・マキャモン「奴らは渇いている 上」(扶桑社文庫) 1981年2019/04/02 ロバート・マキャモン「奴らは渇いている 下」(扶桑社文庫) 1981年2019/04/01 ロバート・マキャモン「ミステリー・ウォーク 上」(福武書店・創元推理文庫) 1983…

ロバート・マキャモン「奴らは渇いている 上」(扶桑社文庫)

1981年作。この前に「バール」「ナイト・ボート」「ベサニィズ・シン」(「ナイト・ボート」以外は未訳)の長編があるが、この第4作でベストセラー作家の仲間入りをして、モダンホラーのトップの一人に名をあげた。まあ、キングはともかくとしてそれ以外の…

ロバート・マキャモン「奴らは渇いている 下」(扶桑社文庫)

2019/04/04 ロバート・マキャモン「奴らは渇いている 上」(扶桑社文庫) 1981年の続き。 事件はきわめてゆっくりとはじまる。まずは「ローチ(ごきぶり)」と呼ばれるサイコパスによる連続猟奇殺人が起こる。他にも、ヒスパニッシュの少女の妊娠と凌辱、筋…

ロバート・マキャモン「ミステリー・ウォーク 上」(福武書店・創元推理文庫)

1951年、アラバマ州に生まれたビリー・クリークモア。彼はギフテッド・チャイルド(GC)であったが、通常のGCとは異なる能力をもっていた。勉学やスポーツではほとんどほかの子供らと変わらない。彼にできたのは、死者の霊を感じ、彼らの痛みを引き受けて、…

ロバート・マキャモン「ミステリー・ウォーク 下」(福武書店・創元推理文庫)-1

2019/04/01 ロバート・マキャモン「ミステリー・ウォーク 上」(福武書店・創元推理文庫) 1983年 小説は三部構成。 第1部は高校を卒業するまで。小学校の友人の家で、父が狂気に陥った。一家を惨殺したが、ビリーの友人だけ発見されない。ある日、廃墟の家…

ロバート・マキャモン「アッシャー家の弔鐘 上」(扶桑社文庫)

ポオ「アッシャー家の崩壊」は、実在するアッシャー一族の秘密に肉薄する驚くべき文書だった! アメリカ中部とおぼしき田舎町アッシャーランドには、アッシャー一族の住む屋敷がたっている。以前はロッジと呼ばれる巨大な、図面もない館があったが、先代が放…

ロバート・マキャモン「アッシャー家の弔鐘 下」(扶桑社文庫)

2019/03/26 ロバート・マキャモン「アッシャー家の弔鐘 上」(扶桑社文庫) 1984年の続き アッシャー家の次男リックスは売れないホラー作家。第3作を書いているが、編集者にもダメだしをだされるさんざんなでき。どうしても目の前にぶら下がる骸骨のイメー…

ロバート・マキャモン他「ハードシェル」(ハヤカワ文庫)

「英米ではホラー・アンソロジーがブームだが、中でも〈ナイトヴィジョン〉シリーズは独自の編纂で知られる。つまり、3人の作家がそれぞれ250枚の中短篇を各巻に書き下ろすことで、一作家一短篇に限られた従来のアンソロジーにつきまとう物たりなさを解消し…

ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-1

最初に個人的な思い出から。この小説を知ったのは、雑誌「ユリイカ」(1989年3月号)でブラム・ストーカー賞に受賞したことを紹介した大瀧啓裕の文章を読んだとき。書かれたあらすじを読んで興奮し、翻訳を待った。でも、いつまでたっても翻訳されない。そ…

ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-2

2019/03/21 ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-1 1987年の続き 小説はおもに3つのグループに焦点を当てる。 シスター・クリープという中年のバッグ・レディ。酒を飲んで車を運転し、事故で子供を亡くした。そのときからニューヨークの場…

ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-3

2019/03/21 ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-1 1987年2019/03/19 ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-2 1987年 の続き 穴からの脱出に成功した後、彼らはそれぞれの道を探すことになる。まずは、水と食料、休憩所。…

ロバート・マキャモン「スワンソング 下」(福武書店)-1

2019/03/21 ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-1 1987年2019/03/19 ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-2 1987年2019/03/18 ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-3 1987年 あれ(上巻の終わり)から…

ロバート・マキャモン「スワンソング 下」(福武書店)-2

2019/03/21 ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-1 1987年2019/03/19 ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-2 1987年2019/03/18 ロバート・マキャモン「スワンソング 上」(福武書店)-3 1987年2019/03/15 ロバート・マキ…

ロバート・マキャモン「スティンガー 上」(扶桑社文庫)

個人的な記憶から。マキャモンとの最初の遭遇になった小説。読み始めると、途中で止めることができなくなって、一気に読み切ってしまった。読み終えた後、同じ作者の本を探しに行き、「ミステリー・ウォーク」を入手。これも読み始めてから止めることができ…

ロバート・マキャモン「スティンガー 下」(扶桑社文庫)

2019/03/12 ロバート・マキャモン「スティンガー 上」(扶桑社文庫) 1988年の続き。 先に来た善良な異星人は、その歌を聴きとれる女児に「憑依」する。驚くべき速度で地球の言語や知識を習得し、女児を介してコミュニケーションをとる。みずからを「ダウフ…

ロバート・マキャモン「狼の時 上」(角川文庫)

もしも007が狼男(人狼)だったら。危機に陥った時、変身することができる。人間の数倍の身体能力に反射神経。鋭い牙は骨を砕き、首を拾振りすれば鹿の首をへし折れる。そこまでの能力を持っていれば、スパイはこれまでの数倍の任務を達成できるのではないか…

ロバート・マキャモン「狼の時 下」(角川文庫)

2019/03/05 ロバート・マキャモン「狼の時 上」(角川文庫) 1989年の続き。 マイケルはすでにスパイのプロであって、戦闘と情報収集の優れたプロであるのであって、今回の1944年2月から6月までの活躍(ロンドン-パリ-ベルリン-バルト海-英仏海峡と西ヨーロ…

ロバート・マキャモン「マイン 上」(文芸春秋社)

このエンタメ小説(1990年)の背景をしるには、オリバー・ストーン監督の「プラトーン」1986年と「ウォール街」1987年を見ておくとよい。主人公二人は1960-70年代に青春時代をすごし、そのあと1980年代のアメリカの製造業不況と金融好況のただなかにいるから…

ロバート・マキャモン「マイン 下」(文芸春秋社)

2019/03/01 ロバート・マキャモン「マイン 上」(文芸春秋社) 1990年の続き。 神の声を聴いたメアリーは、ロード・ジャック(ストーム・フロントのリーダ―)の命令に応えるために、産科病院に忍び込み、生まれたばかりの男の子を預かるふりをして外に持ち出…

ロバート・マキャモン「少年時代 上」(文芸春秋社)

コーリー・マッキンソン、12歳。1964年の世界は美しく発見に満ちている。アメリカ南部の田舎町ゼファーで、感受性が強く、想像力を使うすべを知っている男の子が、激動の、しかしありふれた一年を回想する。 第1部 春の薄闇 ・・・ 早朝、牛乳配達の最中に…

ロバート・マキャモン「少年時代 下」(文芸春秋社)-1

2019/02/25 ロバート・マキャモン「少年時代 上」(文芸春秋社) 1991年 続けて後半。1964年を振り返れば、前年にケネディ大統領が暗殺され、ベトナム戦争がはじまり、反体制の運動が胎動しているころ。大都市から見ると、アメリカは「古き良き時代」ではな…

ロバート・マキャモン「少年時代 下」(文芸春秋社)-2

2019/02/25 ロバート・マキャモン「少年時代 上」(文芸春秋社) 1991年 2019/02/19 ロバート・マキャモン「少年時代 下」(文芸春秋社)-2 1991年 正義は何に対して発揮されなければならないかというと、暴力と不寛容。1960年代前半の経済成長期であり、マ…

ロバート・マキャモン「遥か、南へ」(文春文庫)-1

原題「Gone South」。まだ翻訳のでていない1993年冬にサンフランシスコに出張したとき、空港の書店でハードカバーの新刊を購入した。それから2年後の1995年1月で読了したという記録が残っている。邦訳が出ていない昔(1995/02/05)、こんなことを書いた。 そ…

ロバート・マキャモン「遥か、南へ」(文春文庫)-2

2019/02/21 ロバート・マキャモン「遥か、南へ」(文春文庫)-1 1992年の続き。 時代は1991年。この国の経済がまだ好調だった余韻があり、逆にアメリカでは不況の最中。国内メーカーの工場が相次いで閉鎖され、大量馘首。そのため、多くの失業者は日払いの仕…

ロバート・マキャモン「遥か、南へ」(文春文庫)-3

2019/02/19 ロバート・マキャモン「遥か、南へ」(文春文庫)-2 1992年の続き。 もうひとつのストーリーがあって、こちらはバウンティハンター二人を主人公にする。・銀行はダンをとらえるものに懸賞金1万5千ドルを出した。それを目的にバウンティハンター…