モーツァルト
2015/11/12 ロビンズ・ランドン「モーツァルト」(中公新書) 2015/11/06 ヴォルフガング・モーツァルト「モーツァルトの手紙 上」(岩波文庫) 2015/11/09 ヴォルフガング・モーツァルト「モーツァルトの手紙 下」(岩波文庫)2011/04/23 小林秀雄「モオツ…
1991年はモーツァルト没後200周年。さまざまな追悼・記念企画があった。この国で大規模だったのは、トン・コープマンとアムステルダム・バロック・オーケストラによる交響曲全曲演奏会。都合3回来日したのかな。12月5日の命日には全曲がラジオ放送され、40番…
モーツァルトを語ろうとすると、不思議なことに書かれた文章は重たくなるか、軽薄になるかで、モーツァルトの音楽にジャスト・フィットしたものはめったにお目にかかれない。小林秀雄やカール・バルト(「モーツァルト」新教出版社)のが重くなった典型だろ…
小林秀雄「モオツァルト」1946.12から40年弱たつと、モーツァルトを語る方法もずいぶんかわるものだ。もはや敗戦直後のような演奏会やレコード、資料の不足などをいいわけに、足りないところを自分の思想で補う仕方では書くことができない。そのうえ、音楽学…
2015/11/06 ヴォルフガング・モーツァルト「モーツァルトの手紙 上」(岩波文庫)の続き 下巻は1781年、モーツァルト25歳以降の手紙が収録。この年には、両親とは別行動。ザルツブルグ、ウィーン、パリなど自分の居場所を求めて、西洋の都市を移動する。そし…
モーツァルトは生涯に500通余の手紙を書き、現存しているのは300通ほど。そのうちの200通強と関係者の手紙(おもに父)を収録して、2巻の本にした。研究者向けの書簡全集は、手紙のやり取りをした家族・知人その他の返信などを網羅して7巻もあるというから読…
文芸評論の仕事の方が有名な著者のモーツァルト論。収録された論文やエッセイは昭和10年から30年にかけて書かれたもの。タイトルの論文は1950年に書かれた。解説にあるように、昭和20年代のモーツァルト論としては、小林秀雄「モオツアルト」1946、吉田秀和…
モーツァルト没後200年を控えた1970年にそれまで著者が書いてきたモーツァルト関連の文章をまとめたもの。 2章と3章に集められた文章はほかの本に収録されたことがある。気づいたものは書いておいた。ピアノソナタに関するものは「世界のピアニスト」に入…
所収のエッセーが書かれたのは1972年から1974年にかけて。こうして再読すると、その時代がクラッシック音楽の演奏と需要に変化をもたらしていたことがわかる、1980年以降の古楽器ムーブメントからするとインパクトの小さいものであったかもしれないけれど。…
自分の若いころには大学入試の論文解読の練習のために小林秀雄の「考えるヒント」を読むべし、といわれていた。一冊だけ目を通したことがあり、何が書いてあるのかわからなかった。で読むのを辞めたわけだが、これだけ例外。「モオツァルト」は、少しクラシ…