岩田規久男
2006年初出で構造改革、郵政民営化などを「小さな政府」を進めた小泉政権の政策を検討する。そのために、「小さな政府」のアイデアの由来と具体的な事例も解説する。 第1章 「大きな政府」へ ・・・ 大きな政府が求められるのは、1)貧困層の増加→所得再分…
2005年頭に出た新書。「金融入門」「国際金融入門」「マクロ経済学を学ぶ」で勉強した後に、実践編のこの本を読む。 第1章 戦後復興から高度経済成長期まで ・・・ 戦後の経済成長は、政府の「余計な干渉はしない、勝手にやってください」という政策で実現…
経済学のマクロ的側面は、国民総生産、国内総生産、雇用量、物価などの集計量。これらがどのようにして決定されるかを明らかにするのがマクロ経済学。 第1章 国民総生産の決定 ・・・ 国民総生産GNPはある一定期間に国民が生産されたモノとサービスの合計額…
国際金融入門(旧版)では扱わなかった国際金融の概論。国際収支と為替レートの話にフォーカスしている。 なお、自分が読んだのは1995年初版の第1版。のちの2009年に改定されたので、そちらを読むことを薦めます。 序 章 安定的な国際金融を求めて ・・・ 新…
ここでは、モノやサービスの販売が行われる商品市場ではなくて、資金や貨幣の売買が行われる金融市場の仕組みと政府や中央銀行のできることを解説している。金融市場は目に見えにくい市場であるので(それこそ個人投資をしたり、企業の経理や財務担当になら…