odd_hatchの読書ノート

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エドガー・A・ポー

エドガー・A・ポー INDEX

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エドガー・A・ポー「ポー全集 1」(創元推理文庫)-1「壜のなかの手記」「ハンス・プファアルの無類の冒険」ほか

ポオの全集は高校生のときに、谷崎精二訳で全部読んだはずだが、中身の記憶がない。創元推理文庫で全集になったのは僥倖で、すぐに購入した。他の文庫と違ってカバーに豪華な紙を使っているのに、作者の権威を感じた。 全集1巻は1830年代に書かれたもの…

エドガー・A・ポー「ポー全集 1」(創元推理文庫)-2「メルツェルの将棋差し」「ペスト王」「影」ほか

いまさらながらだけど、ポオの生年は1809年。デビューは「メッツェンガーシュタイン」1832年。この全集第1巻には同年の作も多数収録されている。ということは、23歳で書いたのかい! なんという早熟。なんという博識。なんという幻視力。あまりの能力と多彩…

エドガー・A・ポー「ポー全集 1」(創元推理文庫)-3「アッシャー家の崩壊」「ウィリアム・ウィルソン」ほか

佐伯彰一はこの巻の解説で、パロディスト、ほら話作者としてのポオに焦点をあてる。 メッツェンガーシュタイン 1832(1836.10) ・・・ タイトルの貴族と、ベルリフィッツィング家とは長年の確執があり、不吉な予言が両家に残されていた。メッツェンガーシュ…

エドガー・A・ポー「ポー全集 2」(創元推理文庫)-1「ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語」

全集第2巻。ポオ唯一の長編。 ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語 1837 ・・・ 子供のころから冒険に出たがる少年アーサー・ゴードン・ピムが、従兄の誘いに乗って密航した。世界が開けてくるはずであったが、この少年には苦難ばかりが続…

エドガー・A・ポー「ポー全集 2」(創元推理文庫)-2「群集の人」ほか

全集2巻後半の中短編。ポオ20代後半の作品。附録はボードレールのポオ論。 沈黙 1838(1839.10) ・・・ 悪霊が「僕」に語るザイレ川ほとりのできごと。孤独にたたずむ男を嵐や雷鳴で脅すが動じない。そこで沈黙の呪いをかける。睡蓮、風、森、嵐、雷鳴、…

エドガー・A・ポー「ポー全集 3」(創元推理文庫)-1「モルグ街の殺人」「マリー・ロジェの謎」「盗まれた手紙」

ポオ全集第3巻。「モルグ街の殺人」と「マリー・ロジェの謎」と「盗まれた手紙」(全集4に収録)のデュパン登場作を集めて一エントリーにする。それほど気になることが詰まっている。 モルグ街の殺人 1841.04 ・・・ 探偵小説はここから始まる。 パリの朝…

エドガー・A・ポー「ポー全集 3」(創元推理文庫)-2 「赤死病の仮面」「メエルシュトレエムに呑まれて」ほか

全集3巻の前半の短編。 メエルシュトレエムに呑まれて 1841.05 ・・・ ノルウェーの海岸村ヘルゲッゼンできく、一夜にして白髪になった老人の語り。ヘルゲッゼンの近くにおこるモスケエ・シュトレエムの渦に漁船が巻き込まれた。出ることのできない渦。老人…

エドガー・A・ポー「ポー全集 3」(創元推理文庫)-3「陥穿と振子」「早まった埋葬」ほか

全集第3巻の後半の短編。 エレオノーラ 1841(1842) ・・・ 家族のいない「私」は母の姉妹とその一人娘と谷で暮らす。娘エレオノーラは「私」を愛したが、病で亡くなる。死の床でエレオノーラは「別の娘と結婚するな」と告げる。数年して、谷の美しさが色…

エドガー・A・ポー「ポー全集 4」(創元推理文庫)-1「黄金虫」「黒猫」ほか

全集4の短編。ポオ30代の作品。 黄金虫 1843.06 ・・・ 南カロライナ州のサリヴァン島に隠遁しているウィリアム・ルグランド青年。毎日無聊を囲っているのを見かねて「ぼく」は様子を見に行った。あたらしい黄金虫を見つけたよとスケッチを受け取ると、そこ…

エドガー・A・ポー「ポー全集 4」(創元推理文庫)-3「アルンハイムの地所」「ランダーの別荘」ほか

全集4の短編。ポオ30代後半の作品。 アルンハイムの地所 1847.03 ・・・ 「庭園」「ウィサヒコンの朝」で夢想された造園を具体的にイメージする。造園術もここまでくると精神的な目的を実現する手段になり、ほとんど哲学や芸術と同じところにいる。ヨーロッ…