odd_hatchの読書ノート

エントリーは3200を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2024/11/5

ロレンス・スターン

ロレンス・スターン INDEX

2023/11/20 ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 上」(岩波文庫)第1巻 トリストラム氏懐胎のシーンから始まるが巻の終わりでも生まれていない 1760年2023/11/17 ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 上」(岩波文庫)第2巻 出産の準備…

ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 上」(岩波文庫)第1巻 トリストラム氏懐胎のシーンから始まるが巻の終わりでも生まれていない

ロレンス・スターンは1713年生まれ。国教会の牧師になったが特筆にたることはひとつとしてない。それが1760年に本書「トリストラム・シャンディ」の第1巻をだしたところ大評判になった。そのおかげで社交界でちやほやされ、莫大な収入を得ることになり、当時…

ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 上」(岩波文庫)第2巻 出産の準備をするが男たちは別の話に夢中になってばかり

2023/11/20 ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 上」(岩波文庫)第1巻 トリストラム氏懐胎のシーンから始まるが巻の終わりでも生まれていない 1760年の続き 第2巻は出産準備。誰に取り上げてもらうかで父と母が対立し、陣痛が始まると男性医師を…

ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 上」(岩波文庫)第3巻 産婆が腰を抜かし藪医者がトリストラムの鼻をつぶしてしまう

2023/11/17 ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 上」(岩波文庫)第2巻 出産の準備をするが男たちは別の話に夢中になってばかり 1760年の続き 第3巻は引き続き出産前。産気ついたが産婆が腰を抜かしたので、スロップ医師がいやいやながら出産を手…

ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 中」(岩波文庫)第4巻 手違いで父が最も嫌った名前が乳児につけられてしまう。

2023/11/16 ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 上」(岩波文庫)第3巻 産婆が腰を抜かし藪医者がトリストラムの鼻をつぶしてしまう 1761年の続き 第4巻。愛息子の鼻がつぶれたので父は動転、卒倒寸前。そのために記述の気もそぞろ。したがって、…

ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 中」(岩波文庫)第5巻 5歳になったトリストラムは割礼をすることになり、大人たちはおしゃべりし、婉曲表現では意を尽くせない

2023/11/14 ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 中」(岩波文庫)第4巻 手違いで父が最も嫌った名前が乳児につけられてしまう。 1761年の続き 第5巻。「私のために賽を投げた最初の三つの大勝負――私の種つけと鼻と名前と――に、いずれも勝負運にめ…

ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 中」(岩波文庫)第6巻 手術になったがまたトラブル。白紙ページ、二人称、図形、伏字の使用などスターン師は文学実験にいそしむ(いや読者サービスなのだ)

2023/11/13 ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 中」(岩波文庫)第5巻 5歳になったトリストラムは割礼をすることになり、大人たちはおしゃべりし、婉曲表現では意を尽くせない 1762年の続き 第6巻。割礼の手術になったが、スロップ医師と助手の…

ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 下」(岩波文庫)第7巻 物語は突如中断してフランス旅行記が挿入される

2023/11/10 ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 中」(岩波文庫)第6巻 手術になったがまたトラブル。白紙ページ、二人称、図形、伏字に使用などスターン師は文学実験にいそしむ(いや読者サービスなのだ) 1762年の続き 下巻に収録された巻はし…

ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 下」(岩波文庫)第8巻 トリストラムは忘れられ築城術にしか興味がない叔父トウビーの恋物語が始まる

2023/11/09 ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 下」(岩波文庫)第7巻 物語は突如中断してフランス旅行記が挿入される 1765年の続き 第8巻。第7巻の回り道の後、叔父トウビーの恋物語が始まる。隣家の未亡人がトウビーに一目ぼれして、日がな一…

ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 下」(岩波文庫)第9巻 トウビーは攻城戦に勝利し、トリストラムは負のスティグマが増え、父はメランコリーにふける

2023/11/07 ロレンス・スターン「トリストラム・シャンディ 下」(岩波文庫)第8巻 トリストラムは忘れられ築城術にしか興味がない叔父トウビーの恋物語が始まる 1765年の続き 第9巻。第8巻でひとめぼれしたトウビーはウィドマン夫人にアタック(しかし恋愛…

ロレンス・スターン「センチメンタル・ジャーニー」(岩波文庫) 奇妙な事物や風習、習慣、名所旧跡、史実などには目もくれず、人に変わるところはないと書く奇妙な旅行記。センチメンタルに感傷的の意味はない。

スターンがこの本を書いたのは16歳のとき、ではなく50歳のころに療養でフランスを訪れた後のこと。 病弱だったスターンはこれが出版された1768年に55歳でなくなった。「センチメンタル」というのは現在のように感傷的・少女趣味的な意味を持っていないで、ま…