2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧
KINDLEスクライブを使う(3)PDFやワードなどのドキュメントファイルを読む。の続き コレクションにタイトルを追加するときは、タイトルが表示されているコレクションで「±」ボタンをタップします。 この画面で、追加するタイトルにチェックをいれ、「保存…
KINDLEスクライブを使う(2)KINDLEストアの購入本を読むの続き KINDLEスクライブで、PDFやワードなどのドキュメントファイルを読むことができます。自炊した大量のファイルはこのためにあるといって過言ではありません。 文字の小さな昔の文庫でも、10.2イ…
KINDLEスクライブを使う(1)初期設定とライブラリーの使い方の続き 購入本のサムネイルをタップすると、本が開きます。 タップする場所赤の四角枠をタップすると、次のページに進みます(前進)。赤の丸枠をタップすると、前のページに戻ります(後退)。…
来るべき老眼に備えてKINDLEスクライブ(10.2インチ)を購入した。梱包箱の状態。 開封します。本体左側(赤枠のあたり)のボタンを押して起動します。画面は設定済のスリープ画面。メッセージにこたえて初期設定を終えます。 ※ 設定の仕方はメールで教えら…
前回と版と訳を変えて再読。短編は1911年から1912年にかけて雑誌に発表された。前回の感想は下記。サマリーはリンクをみてください。 odd-hatch.hatenablog.jp 「太陽のたわむれ」 ・・・ ルパンと語り手が見たのは太陽光を鏡で反射させたあいず。逃げ出そう…
紳士のゆくえ 黒岩涙香 一 不思議、不思議、煙の如く消え失せて更にゆくえの知れざる一紳士あり。 甲「何処へ行った」 乙「夫が分らぬから不思議じゃないか」 甲「何処で居なくなった」 乙「夫も分らぬ」 甲「ではまるで消えて仕舞った様な者だネ」 乙「爾々…
2012年ころから牟野素人さんがエミール・ガボリオの翻訳を進めていて、AmazonKindleで読むことができる。 wikiによると、エミール・ガボリオの長編のうちルコック探偵ものは次の6編。 1.ルルージュ事件 L'Affaire Lerouge(1866年):ボードレールが仏訳し…
原題「毒殺者の恋(バスティーユの悪魔) Les Amours d'une empoisonneuse(1863年)(牟野素人の翻訳タイトルは「女毒殺者の情事」)は、ルコック探偵ものを書く前に書かれた歴史小説。1665年11月15日という日付が書かれていて、ルイ14世の時代であることが…
原題Le Dossier 113は1867年に出版された。本邦では明治23年に黒岩涙香翻案で『大盗賊』の題で出て、ほかに戦前に複数の翻訳があった。戦後の翻訳はこれだけ。 186*年2月28日火曜日(日付と曜日が合うのは1860年と1864年と1869年)、両替商フォヴァル氏は仰…
2023/07/20 エミール・ガボリオ「ファイルナンバー113:ルコック氏の恋」(KINDLE)牟野素人訳-1 要塞のような大金庫からの大金盗難事件 1867年の続き 続いて事件の前日譚が始まる。ここで「第1部」とされるのは、2巻物の下巻だからであろう。 時は1841…
1867年にでたルコック探偵ものの第3長編。原題 Le Crime d'Orcivalからすると「オルシヴァルの犯罪」のほうがただしそうだが、ここでは別タイトルになっている。過去には明治22年・丸亭素人訳『大疑獄』、昭和4年・田中早苗訳『河畔の悲劇』がでて、おそらく…
「他人の金」とは、強欲のファヴォラルが信用詐欺で一攫千金を夢見たことのいいであるが、この小説のキャラはみな金に執着している。持っている者はより多く獲得しようとし、持っていないものはなんとかして獲得しようとする。資本主義の勃興期を終えたとな…
日本人の生活といっても、土地ごとの差異は大きい(それこそ近世までは蝦夷、東国、西国、九州など複数の国が列島にはあったと考えるべき)。でも、ある共通する信仰、観念があるので、日本人の特質を抽出することができるだろう。そういう目論見はいろいろ…
古今の冠婚葬祭マニュアルを集めて比較しているから、マニアかと思ったが、以前マニュアル作成の仕事をしていたとのこと。時代の変化だけでなく、業界の事情にも詳しいと思ったが、そういう理由でしたか。それでも多数の類似本を読みこんでいるので、知識の…
学生時代の実験実習で、自分の手先があまりに不器用なことがわかった。まともに試薬を調整できず、実験装置を組み立てられず、試料をきちんと入れることができず、コンダミをおこしてばかりだったので、そうそうに学者になることはあきらめた。卒業研究もフ…
「日本」概念ができて共有されるようになったのは7世紀以降。それ以前は、「日本」「日本人」はいない。アジアとの関係、人間社会にフォーカスする。 第1章 原始の列島と人類社会 ・・・ 日本列島も氷期・間氷期で姿を変える。およそ8000年前に現在とほぼ同…
2023/07/07 網野善彦「日本社会の歴史 上」(岩波新書) 教科書に出てくる時代区分や政権の名称を使わず、社会システムの変遷として日本の歴史を見る。列島に住む人たちの生活や暮らしは重層的で多様。 1997年の続き 中巻では10世紀から14世紀前半までを扱う…
2023/07/06 網野善彦「日本社会の歴史 中」(岩波新書) 中世の日本。西の大和朝廷は中国化・グローバル化を目指し、東の武士政権は江戸時代化・鎖国化を目指す。 1997年の続き 日本は「一つの国家、一民族」というのは幻想であり、誤りであって、複数の王権…
さて日本の歴史を勉強しよう。テキストに選んだのは、中央公論社の「日本の歴史」シリーズ。1960年代に当時の碩学や若手を動員して作られた。歴史学は戦前に政府や国家などの介入を受けて、学問として展開できなかった。その壁が取り払われて、資料や事物に…