odd_hatchの読書ノート

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芸術

堀田善衛「美しきもの見し人は」(新潮文庫)-1

ヨーロッパの美に近づこうとするには、「ギリシャ・キリスト教・科学精神」を我々のものにしないといけないが、自然に入ってきてくれるものではない。なので無理と努力がいることになるが、それが精神のどの部分かをねじまげることになる。でもここではなる…

堀田善衛「美しきもの見し人は」(新潮文庫)-2

2016/04/20 堀田善衛「美しきもの見し人は」(新潮文庫)-1 の続き。 「愛するものについて語り出せば、やはり尽きせぬ思いがある(P224)」という作家が古今東西の芸術作品を眺め歩き、語る随筆。その後半。 海老原喜之助の作品を見て、「手応えのある人生を…

シェーンベルク/カンディンスキー「出会い」(みすず書房)

シェーンベルク1874-1951、カンディンスキー1866-1944。彼らの仕事を紹介するときに、それぞれ互いの名前が出ることはまずない。しかし、この本によると、1910-30年代にかけて彼らは文通をして、深い交友があり、ロシア革命で決裂した。その関係と対立(とい…

黒井千次「永遠なる子供 エゴン・シーレ」(河出書房新社)

「1918年にウィーンで28歳の生を閉じたシーレの絵が現代人をひきつけてやまない秘密はなにか。天才画家の短い生涯をたどり、秘められた精神と感覚のドラマを追究する画期的労作。」 初版は1984年。たしかにこのあと数年間、バブルが終わるまでの間、エゴン・…

北川民次「絵を描く子供たち」(岩波新書)

著者は1894年生まれの画家。20歳でアメリカにわたりニューヨークの美術学校で勉強。小金をためたので、中南米を漫遊しようとおもっていたが、キューバで有金を盗られてしまう。メキシコで聖画売りなどをしながら生活する。ここまでの著者の放浪生活はまるで…