odd_hatchの読書ノート

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クリストファー・プリースト

クリストファー・プリースト編「アンティシペイション」(サンリオSF文庫)

アンティシペイションは「予感」ないし「期待」を意味するという。この国だと使わない言葉。未来の不確かさを表すことばに「リスク」があるけど、リスクのような不安定や損失の意味合いはなくて、むしろ待ち望むものが現れるような明るさをもっている言葉に…

クリストファー・プリースト「ドリーム・マシン」(創元推理文庫)

1985年、イギリス。ウェセックスに集まった39人の科学者はある実験に取り掛かっていた。心理学者の発明した投射装置を使って、全員の意識を150年後の世界に投げかける。それは、「実際」の2135年の社会を構成し、そこから情報を持ち帰ろうとするものだった。…

クリストファー・プリースト「スペース・マシン」(創元推理文庫)-2

クリストファー・プリースト「スペース・マシン」(創元推理文庫)-1 上流階級ではないがマナーに厳しいエドワードは、あくまで19世紀のイギリス道徳にのっとって恋愛を進める。そこでは、性的な行為はほぼタブー。なので美しい女性アマリアに惚れても、いき…

クリストファー・プリースト「スペース・マシン」(創元推理文庫)-1

1893年。新しもの好きのイギリス青年が、ホテルでみかけた美しい女性に一目ぼれ。休暇先で彼女に会って即座にアプローチ。彼女は大科学者の秘書をしていてとても利発で、会話は楽しく、当時にしてはさばけた先進的な考えの持ち主。大科学者はタイムマシンの…

クリストファー・プリースト「逆転世界」(サンリオSF文庫)

魅力的な舞台設定で、読み始めたらもうページを繰る手が止まらない。それが「逆転世界」。なにが逆転しているのか。 世界の全体は、「地球市」と名付けられた全長1500フィート、全7層の要塞めいた建物。それが過去200年間移動し続けている。住民の大半は建物…