2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧
2019/03/01 ロバート・マキャモン「マイン 上」(文芸春秋社) 1990年の続き。 神の声を聴いたメアリーは、ロード・ジャック(ストーム・フロントのリーダ―)の命令に応えるために、産科病院に忍び込み、生まれたばかりの男の子を預かるふりをして外に持ち出…
コーリー・マッキンソン、12歳。1964年の世界は美しく発見に満ちている。アメリカ南部の田舎町ゼファーで、感受性が強く、想像力を使うすべを知っている男の子が、激動の、しかしありふれた一年を回想する。 第1部 春の薄闇 ・・・ 早朝、牛乳配達の最中に…
2019/02/25 ロバート・マキャモン「少年時代 上」(文芸春秋社) 1991年 続けて後半。1964年を振り返れば、前年にケネディ大統領が暗殺され、ベトナム戦争がはじまり、反体制の運動が胎動しているころ。大都市から見ると、アメリカは「古き良き時代」ではな…
2019/02/25 ロバート・マキャモン「少年時代 上」(文芸春秋社) 1991年 2019/02/19 ロバート・マキャモン「少年時代 下」(文芸春秋社)-2 1991年 正義は何に対して発揮されなければならないかというと、暴力と不寛容。1960年代前半の経済成長期であり、マ…
原題「Gone South」。まだ翻訳のでていない1993年冬にサンフランシスコに出張したとき、空港の書店でハードカバーの新刊を購入した。それから2年後の1995年1月で読了したという記録が残っている。邦訳が出ていない昔(1995/02/05)、こんなことを書いた。 そ…
2019/02/21 ロバート・マキャモン「遥か、南へ」(文春文庫)-1 1992年の続き。 時代は1991年。この国の経済がまだ好調だった余韻があり、逆にアメリカでは不況の最中。国内メーカーの工場が相次いで閉鎖され、大量馘首。そのため、多くの失業者は日払いの仕…
2019/02/19 ロバート・マキャモン「遥か、南へ」(文春文庫)-2 1992年の続き。 もうひとつのストーリーがあって、こちらはバウンティハンター二人を主人公にする。・銀行はダンをとらえるものに懸賞金1万5千ドルを出した。それを目的にバウンティハンター…
トマソンについては、赤瀬川源平「超芸術トマソン」(ちくま文庫)を参照。雑誌の連載、単行本出版のあとも各地からの報告があった。いくつか本にしていたが、総集編のようにして、1996年に「無の巻」「空の巻」の二冊を文庫化した。 それから20年がたち、も…
著者は疑似科学を3種に分類する1種: 占い(血液型性格占い、占星術など)、超能力・超科学、擬似宗教。<参考エントリー>渡邊芳之 「「モード」性格論」(紀伊国屋書店)-2 なぜ心理学者は血液型性格診断を信じないか。 2種: 科学を装いながら科学でない…
原著は1969年刊行、邦訳は1972年。前回2005年に読んだので、2015年に再読。2011/12/16 バックミンスト・フラー「宇宙船「地球」号」(ダイヤモンド社) 綜合的な性向 ・・・ 人類の生存地域の拡大や資源の有効活用などは少数の冒険家のおかげ。彼らは未知に…
前回の読みから10年後の再読。その間に、経済学の本はいろいろ読んできたので、どのくらい自分の読みが深まったかを確認してみよう。 前回の読み。2013/05/23 ジョン・リチャード・ヒックス「経済史の理論」(講談社学術文庫) 理論と歴史 ・・・ 通常歴史は…