odd_hatchの読書ノート

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戦争

阿波根昌鴻「米軍と農民」(岩波新書)

伊江島は沖縄本島の北部から西にある島。明治維新後、零泊した武家が移住し、開墾がはじめられた。土地が貧しいので、多くの人を食わせることができず、多くの若者が島を出て働きにでかける。著者・阿波根さんはとりあえず1903年生まれということになってい…

阿波根昌鴻「命こそ宝」(岩波新書)

前著「米軍と農民」は1973年で記述が終わっている。こちらは1973年から1992年までの記録。 大きな変化は1973年の沖縄「本土復帰」(本土からみた「沖縄返還」というのはどうも実情を正しく反映しているとは思えないなあ。では本土復帰がよいかというとこれも…

野坂昭如「国家非武装、されど我愛するもののために戦わん」(光文社)

著者は昭和5年(1930年)生まれ。この場合、元号表示のほうがよい。神戸の貿易商に関連する家で育った。小田実のいう「ええとこのボンさん」だった。近眼で兵隊になれないので、軍国少年として率先して奉仕する。昭和20年の神戸空襲で、家族と家をなくし、終…

中島健蔵「昭和時代」(岩波新書)

1903年生まれ、1979年没。戦前の肩書きは東京帝国大学文学部フランス文学講師にでもなるのだろうが、この人は文学者というよりも、人を集める組織者、運動の理事や幹事を引き受けるオルガナイザー、政治・文学・芸術などの評論家と見ることがおおい。もうひ…

郭末若「抗日戦回想録」(中公文庫)

先のコリン・ロス「日中戦争見聞記」(講談社学術文庫)を補完する本。ロスは1939年に重慶に飛び、そこに首都を移動した国民党政府首領・蒋介石と会おうとしている。 こちらは、前年1938年の国共合作時代に武漢で抗日戦線宣伝に携わっていた著者の記録。有名…

コリン・ロス「日中戦争見聞記」(講談社学術文庫)

われわれが外国を旅したときに、風景・文物・風習がどれも珍しくて、それとわれわれの日常に在るものの差異を考えてしまうことがある。それと同じことは日本を訪れた外国人にも起こっているはずで、彼らが記録したことは、そこに住んでいるものにはあたりま…