odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2011-06-28から1日間の記事一覧

湯川秀樹「旅人」(角川文庫) 1920年代は物理学がホットな時代。教科書を読まない辺境の天才は、英語で論文を書かなかったら「発見」されなかった。

学者一家に生まれた凡庸な(と自己評価している)子供が物理学に興味を持ち、中間子理論を発見する27歳までの自伝。これを書いた時著者は51歳で、兄弟の学者一家(貝塚茂樹や小川琢治など)が存命であったので、彼らのことはあまり触れられていない。日本で…