odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2012-03-08から1日間の記事一覧

イズレイル・ザングウィル「ビッグ・ボウの殺人」(ハヤカワ文庫) 乱歩が激賞した密室トリックの古典。19世紀末倫敦の風俗と労働運動事情がわかる貴重文献。

というわけでしばらくイギリス探偵小説を特集する。 「12月初めのその朝、ロンドンのボウ地区で下宿屋を営むドラブダンプ夫人は、いつもより遅れて目を覚ました。下宿人のモートレイク氏は労働運動指導のため、すでに出かけてしまったと見える。霧深い冬の朝…