odd_hatchの読書ノート

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2013-12-05から1日間の記事一覧

チャールズ・ディケンズ「エドウィン・ドルードの謎」(創元推理文庫) 最後の長編は構想を展開できないまま1870年に中絶した探偵小説。奇怪な悪人のキャラは近代人。

長編探偵小説の創始者のひとりの遺作。ディケンズの長編はたいてい探偵小説風味の風俗小説という趣があるが、これは不可解な事件の謎解きがメインテーマのひとつ。たぶん構想の3分の1か4分の1で中絶したために、伏線は張りきれていないし、犯罪捜査が始ま…