odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2016-02-11から1日間の記事一覧

横溝正史「蝶々殺人事件」(角川文庫) 殺し方の複雑さに感心するより、容疑者は一人だけで、その一人が犯人である難しい課題をクリアしたことを寿ぎましょう。

「蝶々殺人事件」1946年の探偵小説としての評価は同時代の坂口安吾「推理小説について」につきている。青空文庫にあるので、よむべし。 坂口安吾 推理小説について 最後のところにある「日本の探偵小説の欠点の一つは殺し方の複雑さを狙いすぎること」という…