odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2019-06-20から1日間の記事一覧

法月綸太郎「ふたたび赤い悪夢」(講談社)-1 他人を助けたいと思うが、その行為をすると他人を傷つけてしまう(と思い込んでいる)人たちの物語。セリグマン教授の代わりに柄谷行人の本が探偵を慰める。

「頼子のために」の事件から半年。最後の決断のあと、探偵は深刻な懐疑にとらわれる。仕事はできず、事件に関与することもできない。まあ、自傷が高じて、社会性を失っているとでもいうか。 深夜、「雪密室」の事件の関係者であり、現在はアイドル活動中の畠…