odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2020-09-07から1日間の記事一覧

アガサ・クリスティ「シタフォードの秘密」(ハヤカワ文庫) 霊能者による殺人予告通りに事件が起こるが、クリスティは「冬の夜の団欒」の一言でスルー。トリックよりも小説の技術に驚かされる優秀作。

ハヤカワ文庫は「シタフォードの秘密」で、創元推理文庫は「シタフォードの謎」。違いはないです。 なるほど19世紀末からオカルトが流行り、大衆に広く膾炙した。帝政ロシアのラスプーチンなどをいう怪僧が政権に口を出すくらいになり、ブラヴァツキー夫人と…