odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2023-03-28から1日間の記事一覧

三木笙子「クラーク巴里探偵録」(幻冬舎文庫) ホームズ-ワトソン関係にひとひねりを加えた趣向は興味深い。1920年代風の作風なのでその時代に書かれていれば大傑作。

花の都パリへの憧れというと、荷風の「ふらんす物語」に始まり、久生十蘭に金子光晴が集い、笠井潔が駈込むという具合に繰り返し書かれてきた。ここにタイトルの最新作(2014年刊)があり、日本人はどのようにパリを観るのか、そこの興味を持って読むことに…