odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2023-07-14から1日間の記事一覧

エミール・ガボリオ「他人の金」(KINDLE)牟野素人訳 放蕩息子も極悪おやじの悪行を見れば改心するという教訓小説、かな。

「他人の金」とは、強欲のファヴォラルが信用詐欺で一攫千金を夢見たことのいいであるが、この小説のキャラはみな金に執着している。持っている者はより多く獲得しようとし、持っていないものはなんとかして獲得しようとする。資本主義の勃興期を終えたとな…