odd_hatchの読書ノート

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2012-07-26から1日間の記事一覧

岩城宏之「楽譜の風景」(岩波新書) しゃべりも文章もうまい指揮者の本のなかで最も面白い。

1983年に岩波新書で初出。永遠の未完成 「第9の謎」 ・・・ 前者(シューベルトの交響曲第7番:当時は第8番)第1楽章の最終音、後者(ベートーヴェン交響曲第9番)は第4楽章の最初の歓喜の歌合唱の最後でティンパニだけがデクレッシェンドするのはおかしい。…

岩城宏之「オーケストラの職人たち」(文春文庫) 本書より「フィルハーモニーの風景」(岩波新書)を読んでね。

晩年の指揮者が「週刊金曜日」に連載したエッセイ。音楽活動の裏方にいる人たちの仕事を紹介したもの。たとえば、楽器運搬、ステージマネージャー、調律師、チラシ配布、そういう人たち。同じような内容を「フィルハーモニーの風景」(岩波新書)で書いてい…