odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

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フィリップ・K・ディック「ラスト・テスタメント」(ペヨトル工房)

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書店で手に取ったPKDの小説が気に入ったので手紙を書いたら、本人から好意的な返事が著者グレッグ・リックマンあてに届く。そこで彼にインタビューを申し込んだところ受け入れられ、1981年4月から翌1982年2月までに断続的に行えた。最後の章(1982年2月17日…

サンリオ編集部「悪夢としてのP・K・ディック」(サンリオ)

さて、8カ月(2016.11-2017.06)かけて手持ちのPKDの長短編を48冊読んだ。その間、意識的に評論を読まずにいたわけだが、全部読み終えた今、読み返すことにする。これは1986年にでた評論集。たぶん「あぶくの城 -フィリップ・K・ディックの研究読本」(北宋…

雑誌「銀星倶楽部」1989年5月「特集 フィリップ・K・ディック」(ペヨトル工房)

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雑誌が出た時には、短編全集(生前には短編集は出ていなかったはず。邦訳は訳者などが編集したもの)、書簡のかなり、ポール・ウィリアムズやグレッグ・コールマンなどのインタビュー集、伝記2種類などが出版されていた。なので、創作以外の一次資料が大量…

雑誌「ユリイカ」1991年1月号「P・K・ディックの世界」(青土社)

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雑誌でPKDの特集がでたのは、シュワルツネッガー主演の映画「トータル・リコール」の公開が予定されていたため。この国でも長編の大部分の邦訳が出そろい、第3次のPKDブームが起きていた(一次は1975年でファンジンなどでPKDの特集が出て文芸評論家が注目し…

フィリップ・K・ディック「我が生涯の弁明」(アスペクト)

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フィリップ・K・ディック(PKD)が、神秘体験を行い、そのことを考察するノートを書き続けた。初期キリスト教、グノーシス主義、その他をないまぜにした独自の神学を構築し、「VALIS」三部作などにまとめられたことは知っている。1980年代初頭に刊行され…