odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

自炊PDFをAmazonKINDLEで読んでみた (1)必要なもの (追記あり 2011/2/17)

AmzonKINDLEを購入した。ScanSnapでPDF化した書籍を読めるようにした。
そこまでの作業をまとめておこう。

購入の意思決定に至ったのは、
1.一時期、4000冊の本・雑誌を持っていて、部屋の収納を圧迫していたこと。
2.死んだあとにだれかが廃棄するのだが、他人に任せるより先に自分で処分してしまおう(独身なので誰かに頼めない)と決めたこと。しかし、重要な書籍はなんらかの形で残せるようにする(自分が生きている間は)。
3.仕事柄、モバイルデヴァイスをよく使うので、電子書籍リーダーも使っておきたいと思った。
など。
2011年になって国産の電子書籍リーダーが販売されるようになった。まだレビューが少なく、使い勝手がどのくらいよいのかわからないので、購入の選択肢から外した。自炊PDFを読めるデバイスとしてipadKINDLEが残ることになる。万能のipadと単機能のKINDLE。今回はコストを安く上げるためにKINDLEとする。この種のデジタルガジェットは数年で買い換えるだろうし、いずれipadANDROIDタブレットも購入するだろう。実験ととらえるのであれば、まあ充分ではないか、という判断をした。

必要なものをリストアップ。PCとインターネット接続は除外する。
1.AmzonKINDLE
・Amzon.comで購入するしかない。Amzon.co.jpのアカウントは無効なので、新規にアカウントを取得する。
・購入したのは、「Kindle Wireless Reading Device, Wi-Fi, Graphite, 6" Display with New E Ink Pearl Technology [Includes USB Cable for Charging. For International Shipment]」。
・1台139ドル。
・輸入することになるので、他に輸送費と関税が必要。合計で169ドル。
・購入時のレートは1ドル=約87円。請求されたのは14549円。クレジットで決済。
・2011年1月12日に発注し、1月20日に到着した。このスピードはいいね。

wifiをもっている。電波を自動検出して、ログイン画面を表示する。wifi接続ができても、アクセスできるのはAmazon.comのbook storeのみ。webサイトをみるとかメールを使うとか、スマートフォンでできることは一切できないので注意

下記サイトから購入できる。
http://www.amazon.com/Kindle-Wireless-Reader-Wifi-Graphite/dp/B002Y27P3M/ref=dp_ob_title_def

2.FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500

・カッティングした書籍をPDF化するスキャナー。
・紙のソート機能があり、同時に両面をスキャンする。
・スキャンできる紙のサイズはA4まで。
・セッティングできる紙の枚数は50-60枚くらい。
・継続スキャン機能がある。
・ジャミング、2枚送りなどの自動検出機能があり、エラー表示をする。失敗したページを捨てて、継続スキャンできる。
・カラー、モノクロかを選択できる。コントラストを補正できる。
・白紙の自動削除、文字列の傾きの自動補正、原稿の向きの自動補正などの機能がある。
前の二つはよく使う。
・スキャンしたPDFを検索可能なファイルに変換する。まあ、テキスト変換してくれるわけだ。
・AdobeAcrobatがついていて、PDFの編集機能がある。とくによく使うのは、ページの挿入と削除、トリミング。


FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500

FUJITSU ScanSnap S1500 FI-S1500

・以下の2つは消耗品。
ピックローラユニット (ScanSnap S1500/S1500M)・・・10万枚のスキャンで交換
パッドユニット (ScanSnap S1500/S1500M)・・・5万枚のスキャンで交換
 スキャン枚数は、付属のソフトで自動的にカウントする。

  

3.カール事務器 ディスクカッター DC-300

・1台7000-8000円。
・30-40枚を一度にカッティングできる。人によっては4-5万円かけて数百ページを一度にカッティングできる大型のカッターの購入を勧めるが、この程度で充分と思う。
・300冊くらいカッティングすると(1万ページ)、切れ味が鈍くなるので、「カール ディスクカッター 替刃 K-28」も一緒に購入するとよい。

    

そのほかに、カッター、カッティングシートがあるとよい。

以上を合計すると、総額7万円を切るくらい。
俺は「1000冊を電子化する」と想定したので、一冊あたり70円かかることになるか。それにより、引越しコストが下がる(1000冊はダンボール箱20箱くらい)とか、もっと狭い部屋や家に引っ越したときの家賃が下がることを想像して、「引き合う」と判断した。ただし、自炊にかかる作業時間は考慮していない。この時間をかけるなら、それ以上の売上ないし収入を上げることができると考える人は、外注業者に発注してもよい。品質は保証しないけど。

作業が完了するころには、紙のくずがでるので、大型のゴミ袋、掃除機も用意すること。
頻繁に掃除するほうが気分よく作業できる。

さて作業にかかるまえに、KINDLEをみてみよう。

追記 2011/2/17

 上で「スマートフォンでできることは一切できないので注意」と書きましたが、インターネット接続とメールはできます。「Home」で「Menu」を押し、「Experimental」を選択。webブラウザーが開きます。ということはブラウザーメールは使用可能です。

 間違った情報を書きこみ、どうもごめんなさい。