odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

自炊PDFをAmazonKINDLEで読んでみた (2)まず触ってみる (追記あり 2011/2/6)

文庫とKINDLEを比較してみる。
アルファベットのキーがあるぶん、縦長。横幅は文庫本とほぼ同じサイズ。

ただし、電子ペーパーの画像サイズは文庫本よりひとまわりからふたまわり小さい。
なので、書籍をスキャンしたままのPDFでは余白が生まれてしまい、文庫本のフォントより20-30%ほど小さくなる。若い目のよい人でもなかなかきついサイズなので、KINDLEに入れるPDFは工夫が必要(後に詳述)。それでも文字は5-10%くらい小さくなるので、了解しておくこと。
また、画像はモノクロ。カラーはモノクロに変換される。諧調はなかなかよいとはいえ、サイズが小さくなるのでつぶれ気味。

以上から判断できることは、KINDLEでPDFを読むとき、
1.文庫本 ・・・ 問題なし。できれば1990年以降に出版ないし改版された文字の大きな本を使うとよい。1970年以前に出版された文字サイズの小さいものや旧字旧かなのものは避けたほうがよい。
2.新書版 ・・・ 試していないがお勧めしない。
3.単行本 ・・・ NG。縮小して文庫本と同じくらいの文字サイズになるもののみOK。2段組はNG
4.雑誌 ・・・ NG。カラーグラビアのあるものはまずだめ。
となる。写真はだめ。動画もだめ、インターネットに接続できないし、通話もメールも不可。でも本を読める、ということに価値を見出せる人のみ使える。

薄さと軽さは、すばらしい。Iphoneと比較してみよう。

iphoneは、高さ:115.2 mm 幅:58.6 mm 奥行き:9.3 mm 重量:137 g。
KINDLEは、高さ:190 mm 幅:123 mm 奥行き: 8.5 mm 重量: 241g(WiFi)
400ページの文庫よりもKINDLEのほうが軽い。この重さとサイズで100冊以上の本が入る。100冊の文庫を持ち歩くことを想像すると、これは驚きだ。


持ち歩くときは、こんな感じ。

ケースは100円ショップで買ったゲーム機用ソフトケース。まあ充分でしょ。アメリカから数千円の専用ケースを購入するほどのものではないな。ipadなら金をかけてもいいけど。

画面はこんな感じ。文字がつぶれているのは、ピントがあっていないせいです。

国産の電子書籍リーダーと比べると、バックグラウンドは暗く、文字とのコントラストは少ない。慣れないと読みづらい。
ipad,iphoneのようなバックライトはないので、暗闇では読めない。
部屋全体の照明を明るくする、読書灯を用意するなどが必要。ビジネスホテルの暗い照明で読むのはなかなか辛いかもしれない。代替案はノートPCとUSB接続のLEDライトを持参し、簡易照明にすることかしら。

納品時には、小型のダンボール箱に本体とUSBケーブル、蛇腹式のマニュアルしかはいっていない。なんとも簡略化されたもの(自分は1990年からしばらく外資系会社にいたことがあり、当時のアメリカ製品は過剰包装だった。それが20年足らずでゴミを出さない簡易包装、しかし本体他を傷めないしっかりした構造を持つようにすることを実現しているのに驚いた。これに比べると、この国の携帯電話は過剰包装だよ)

アメリカで納品されるとUSBケーブルの先にコンセントがついているらしいが、国際向けのKINDLEにはない。PCと接続することで充電が行われる。1回の充電は2-3時間くらい。毎日2-3時間読むのを4日続けても、充電マークはほとんど変わらない。wifi接続なしの状態で1ヶ月使用可能という。急な出張でもこれがあれば、電源切れの心配なく読書することができそう。
まあ、USBケーブルの予備は普段持ち歩くかばんに入れておくとよいだろう。

というわけで、ケースにはUSBケーブルを入れておくことにした。

使い方は、直感でわかる。以上、説明終了!

といいたいけど、自分より親切な人が動画をアップしているので、参考にしてください。
Amazon Kindle 3 で日本語を使う Japanese 音声修正版 - YouTube
Amazon Kindle Unboxing 日本人によるKindleの箱開け日本語PDF表示まで - YouTube
Kindleで青空文庫のPDFを読む フォント検討編 - YouTube
【特集】Amazon「Kindle 3G + Wi-Fi」試用レポート ~日本語表示対応、小型軽量化された電子ペーパー端末 - PC Watch

次回は文庫を裁断するところ。


追記 2011/2/6
 上で「インターネットに接続できないし、通話もメールも不可」と書きましたが、インターネット接続とメールはできます。「Home」で「Menu」を押し、「Experimental」を選択。webブラウザーが開きます。ということはブラウザーメールは使用可能です。
 間違った情報を書きこみ、どうもごめんなさい。