odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2010-12-25から1日間の記事一覧

エラリー・クイーン「第八の日」(ハヤカワ文庫) 法治国家の「現実」と常識が通用しない場所では探偵小説の前提になる合理主義や理性は勝利しない。

ネバダ砂漠の真ん中でエラリイが迷い込んだのは、文明社会から忘れ去られたような共同生活をおくる人々の村だった。独自の宗教と法にしたがう彼らの姿は平和そのものに見えたのだが、エラリイの目前でその「殺人」は起こったのだ……。 不思議な味わいの探偵小…