竹本健治
2011/11/07 竹本健治「匣の中の失楽」(講談社文庫)の続き 3度目の読み直し。今回は細部にこだわりたいと思って、リンクのサマリーを参考にしました。節ごとに概要をまとめられています。労多謝。 longfish801.github.io ストーリーを見る前に、キャラを確…
2025/03/14 竹本健治「匣の中の失楽」(講談社文庫)-2 キャラは人形に模されている。では誰が人形遣いになれるのか。 1978年の続き という読み方をしたのが二回目の再読だった前回。ブライアン・オールディス「世界Aの報告書」(サンリオSF文庫)みたいな入…
1980年初出の「ゲーム殺人事件」の第1作。この40年で何度か版元を変えた。河出文庫、角川文庫とでて、途中に3作を一冊に収めた合本がでて、そのあとは創元推理文庫で入手できるらしい。 第七期棋幽戦第二局は、〈碁の鬼〉と称される槇野猛章九段の妙手で一日…
1981年初出の「ゲーム殺人事件」の第2作(という事情を知らないで三部作なのに本書を最初に読んでしまった)。 駿河湾沖を震源とする大規模な地震が発生し、各地に被害をもたらすなか、土砂崩れの中からふたつの屍体が発見された。六本木界隈に蔓延する奇怪…
1981年出版のゲーム三部作完結編。今回読んだのは創元推理文庫でだが、過去には新潮文庫、河出文庫、角川文庫ででたようで、さらに講談社文庫でもでている模様。 洋館で行われたトランプゲームの最高峰コントラクト・ブリッジの最中、女性が鍵のかかった部屋…
すんなり気持ちよく読了させることを許さない作家の(自分にとっては比較的)近作。2012年刊行。さてどのように騙されるだろう。たのしみ。 鬼ごっこ ・・・ 中学生?6人が廃墟に忍び込む。部屋を調べていくうちに、ひとり、またひとりと姿を消していく。残…
俺が黒岩涙香に興味をもったのは高校時代に別冊幻影城で「幽麗塔」を読んだとき。そのあと旺文社文庫、学研M文庫ででるたびに入手した。いまでも国会図書館がスキャンデータをアップしているので、いくつか復刻されていないのを読んでみようかと思っているく…
これで3度目か4度目かの再読。 この迷宮めいた小説を少し変わった観点からサマリーをかいてみよう。すなわち、序章はたぶん一般的な小説であるとして、ミステリー愛好家の大学生とその周辺の仲間(計12人)のひとりが7月14日の盛夏に密室で刺殺された、とい…
季節の変わり目のせいか体調不良で集中力が切れていて、読書が進まない。気軽に読めると思って購入。 「会津地方一の名家・四条家で惨劇が起きた。―17歳で史上最年少の囲碁・本因坊となった牧場智久たちが、四条家に招かれた翌朝だった。蔵の白壁に首なしの…