odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

パトリック・クェンティン「女郎蜘蛛」(創元推理文庫)

 ニューヨークの演劇プロデューサーはあるパーティで作家志望の若い娘に引かれる。数回断られた後、デートに成功すると、彼女の境遇が惨めだったので、妻が旅行で不在になる間自宅を仕事場に使うように進めた。仕事は順調に進んでいるようだった。妻の帰国を迎えに行って、自宅に戻った時、見つけたのは寝室で首をつっている娘の姿。
 警察の調べによって明らかになったのは、プロデューサーが娘を誘惑して、結婚を申し込んでいると吹聴していること。それに妊娠中でもあった。身に覚えのないプロデューサーは、妊娠した娘が自分を罠にかけて(だから「女郎蜘蛛」)、認知裁判を起こすのだろう。その結果、自分は女優の妻と別れ、スキャンダルで演劇界から追放されるだろう。そこでプロデューサーはトラント警部補の追及をかわしながら、真犯人を探すことにした。

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 というストーリーであるが、視点はプロデュサーの一人称。かつての探偵小説では、事件の関係者が語り手にならずに無関係な第三者が書く。それが客観性を担保するのだが、ここでは第一級の容疑者の視点で語られる。そうすると客観性や正確性が失われる代わりに(なにしろ探偵役はほとんど登場しない)、逮捕やスキャンダルの恐怖に脅かされることになる。マッカーシズムの最中の1952年(初出)は、誰もがスパイにでっち上げられるのかもしれないという不安があったから(ことに芸能界、映画界で)、この中年の不安は読者も共有したに違いない。
 このやりかたはアイリッシュも使ったが、クェンティンでは上流階級で起きるので、金の不安がないことが異なる。今晩泊るところに困らないなど生活不安がないので、俺のような金のない庶民からすると、切実さが伝わらないのだよな。くわえて、この男性作家による女性の描き方がかなりエキセントリック。すなわち、登場する女性は二面性をもっていて、男性から見えないところを隠し持っていて、いつでも男性を傷つける可能性をもっているとみている。作家志望の娘が生前の世間知らずで、助けを求めていて、無垢に見えていたのが、死後に多数の男を誘惑して自分の利益を最大化する策略の「運命の女(フェム・ファタール)」であるとするところに顕著。プロデューサーを愛している妻も事件を知ると、夫を離れたがるし、上階に住む女優もプロデューサー夫婦にちょっかいを出して、自分が優越であることを主張するために傷つくような言動を繰り返したり。逆に事件に無関係な人物になると、たんに気のいい男に使える女性になる。ことにプロデューサーに会う前の娘を知っている黒人の娘の描写に顕著。彼女は貧しい暮らしをしているのだが、その背景にあるものにプロデューサーは気付かないうえ、彼女の美徳であると憐憫するだけ。もちろんこれらは書かれた時代からすると、男性優位や女性蔑視がある制約はしかたないところがある。でも21世紀に読むのは不快(だから、事件の構図は割と早くに読めてしまう)。
 男を誘惑する「運命の女(ファム・ファタール)」のモチーフは横溝正史が得意。「女王蜂」「仮面舞踏会」。クリスティだと年増で現れる。「マダム・ジゼル殺人事件」「エンド・ハウス殺人事件」。ハードボイルドでも、ケイン「郵便配達は二度ベルを鳴らす」。「運命の女(ファム・ファタール)」のモチーフは1930-40年代のハリウッドで大いに流行ったのだが、1952年ではすこし時季外れの感。ブロードウェイを舞台にしたのに、ヘレン・マクロイ「家蠅とカナリア」1942がある。
 自分がミステリを読みだした頃はクェンティンは入手が困難。入手できたのは「二人の妻がいる男」「我が子は殺人者」くらい。「パズル」シリーズは名のみ知っていたが、ポケミスの古い訳だったので実物を見たことはない。今は、創元推理文庫の新訳でよみやすくなっている。本書のプロデューサーであるピーター・ダルースとその妻アイリスは「パズル」シリーズの主人公だそう。なるほど、シリーズ最後の本作でそれまでの探偵役が容疑者になるという趣向をとったんだね。

「ナニーはコーヒーを淹れ、リューバ・ヴェリッチュの『サロメ』の終わりのあたりをかけた(P31-32)」

 リューバ・ヴェリッチュ(Ljuba Welitsch)は1913年ブルガリア生まれ1996年死去のソプラノ歌手。

en.wikipedia.org


 リヒャルト・シュトラウスサロメ」のタイトルロールとして有名。戦争中はオーストリアにいて、1944年の上演で作曲者がリハーサルに立ち会った。戦後ロンドンやニューヨークで活躍。YouTubeリヒャルト・シュトラウスサロメ」のフィナーレの録音が二種類あった。wikiによると有名な録音は1949年と52年のメトロポリタン・オペラのもの。それはYouTubeになかった(でもこの時期、SPだったはずで、7-8枚組の「サロメ」フィナーレは相当高額。もっているピーターのリッチなこと!)。ヴェリッチュはマリア・カラスより前の古い発声なので、人によっては「下手」に聞こえるかも。
Final scene of Salome by Richard Strauss. Recorded 1944 with the Orchestra of the Austrian radio.

www.youtube.com


Ljuba Welitsch     Wiener Philarmoniker   Clemens Krauss 1951

www.youtube.com

 

<参考エントリー>

odd-hatch.hatenablog.jp

「運命の女(フェム・ファタール)」についてはこの本を参照。

odd-hatch.hatenablog.jp

シオドー・マシスン「名探偵群像」(創元推理文庫) 高校の歴史教師が書いたミステリー。ワトソン役を使えない困難をどう克服するか。

 高校の歴史教師をしていた男が探偵小説のアイデアEQMMエラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジン)に送ったら、ぜひ買いたいと返事があった。一つ発表したら幸い好評だったので、10編を書いた。それをまとめた短編集。
 歴史上の人物が探偵になるという趣向だが、日本人の歴史知識では思いがけない人物もでてくる。それでもこの10名は教養の範囲内だと思うので、とくに注釈はつけない。タイトルの後の数字は、発表年ではなく、事件が起きたとされる年。あとで主人公の伝記を確認すると、その年にした意味が見えてくる。

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1 名探偵アレクサンダー大王 (Alexander The Great, Detective)B.C323・・・ 大王の腹心による手記。長い旅から帰って湯あみしているところに大王が来る。腹心は謀反の恐れがあることを伝える。その夜、大王が征服した土地の王と酒宴を開く。翌朝、大王は毒を盛られたといい、だれが犯人かを当てようとする。

2 名探偵ウマル・ハイヤーム (Omar Khayyam, Detective)12世紀・・・ 宰相ネザームはアサシン団の暗殺を恐れて、塔の部屋にこもりきりでいた。托鉢僧の踊りを見物する夜、宰相の塔でもみあいがあり、塔から落ちたものがいる。宰相ネザームであった。塔には護衛兵が姿を消し、ドアは内側から閉ざされていた。天文学者ウマル・ハイヤーム(「ルバイヤート」の作者でもある)はネザームが印をつけた自作詩集から、何が起きたかを知る。アサシン団の知識が必要。

3 名探偵レオナルド・ダ・ヴィンチ (Leonard Da Vinci, Detective)1516・・・ 円形演技場で各国の閲兵式を行った後、一人舞台に残ってトランペットを吹いていた若い将校が胸を刺されて死んでいた。そこには王の一行のほかにいたものはいない。ダ・ヴィンチは現場を写生し、投剣の技を見せてもらう。これで知ったが、ダ・ヴィンチマキャベリと同時代人(トマス・フラナガン「玉を懐いて罪あり」@アデスタを吹く冷たい風」)。

4 名探偵エルナンド・コルテス (Hernand Cortez, Detective)1520・・・ メキシコ征服の指導者コルテス。モンテスマ皇帝を保護(実質拉致)しているが、スペイン軍将校が暗殺を狙っているらしい。腹心の部下を配置したが、行進の途中、皇帝は殴り殺されてしまった。誰がやったのか。メキシコ征服に肯定的なのは時代の制約か。

5 名探偵ドン・ミゲール・デ・セルバンテス (Don Miguel de Cervantes, Detective)1605・・・ 幸薄い暮らしのまま60代になったセルバンテス、金がないと妻子にわめかれ、夜外に出る。決闘の音となにかの足音。崩れる人影。家に連れてくると「ミゲール」と一言言って息絶えた。犯人と目されたセルバンテスは教会に逃げ込み、パトロンになってほしい公爵の前で「ドン・キホーテ」の一節を読み上げる。そのとき、真相に気付いた。

6 名探偵ダニエル・デフォー (Daniel Defoe, Detective)1719・・・ 名誉革命のあと、政党間の政争は盛んになった。デフォーはイングランドスコットランドの合併を主張して、敵対政党の怒りを買っている。旅の宿で部屋を別の男に変えたら、その男は扼殺されてしまった。いったいだれか。4人の容疑者からひとりを選ぶ。そのことより、デフォーの代表作「ロビンソン・クルーソー」につながる謎解きがよい。

7 名探偵クック艦長 (Captain Cook, Detective)1770・・・ 世界一周の武力偵察と博物学の旅行(18世紀に多数行われた)。サモア島での観測のあとの航行中、泥酔した士官が殺された。酒の盗みのみは厳罰が下されるのだが、一思いにやってしまったらしい。容疑者はいさかいを起こしたクック、寝起きを同じにするいじめを受けていた下士官、殺された士官となかのよい別の士官。クック船長は犯人を見つけるために、あるテストを考案する。

8 名探偵ダニエル・ブーン (Dan'l Boone, Detective)1777・・・ アメリカ開拓時代。集落がインディアン(ママ)に襲撃されて死者が続出している。ダニエル・ブーンは若者3人と待ち伏せを行ったが、逆襲を受けて被害者がでてしまった。集落に戻り、友好的なインディアン(ママ)の話を聞いてブーンは真相に気付く。

9 名探偵スタンレー、リヴィングストン (Stanley and Livingston, Detective)1871-2・・・ ヘンリー・モートン・スタンリーが衰弱したデイヴィッド・リヴィングストンを発見。西洋に帰還するよう説得し、キャラバンを組んで戻ることにした。しかし、隊員が次々とアラビアのナイフで殺害され、出向く村ではひとりもいない。どうやらキャラバンの全滅が狙いのようだ。いったいだれが仕組んでいる。帝国主義時代の高圧的な博物調査。なので、タイトルのふたりとも、非白人に侮蔑的で暴力的。

10 名探偵フローレンス・ナイチンゲール (Florence Nightingale, Detective)1854・・・ クリミア戦争の戦傷病兵看護のために、篤志看護婦を率いてナイチンゲールが出発する。以来、偶像破壊者(たぶん「イコノクラスム」)なるものが妨害活動を続ける。女王の肖像に傷をつけた貨幣がおいてあったり、地下室で作業中の女性が暴行を受けたり、従軍記者が殺されたり。ナイチンゲールはランプの灯りを見て真相に気付き、待ち伏せすることにした。
2014/02/03 フロレンス・ナイチンゲール「看護覚え書」(現代社)-1
2014/02/04 フロレンス・ナイチンゲール「看護覚え書」(現代社)-2 ナイチンゲールは、ホメオパシーを認めていませんよ

 


 クイーン好みの短編集。歴史上の人物を取り上げると、史実からの逸脱は許されないし、その時代の風俗や技術から遊離してもいけない(ナイチンゲールの時代に消毒液があるとか、クック船長のエンデバー号に蒸気機関がついているとかはダメ)。細かいことをいえば語彙もその時代に合わせた方がよいが、翻訳ではそれほど目くじらはたてまい。そのような制約があるなかで、この短編集は健闘している。セルバンテス編が中世の物語風であったり、ダニエル・ブーン編が西部劇小説風であったり、ナイチンゲール編が汽車小説(そんなジャンルがあるのかどうかしらないが)風であるのは、うまく時代をつかんでいると思う。
 史実の人物を探偵にすることの困難は、上のような制約に加え、ワトソン役を使えないこともある。探偵とは別の記述者がいると、謎が途中で解決しない理由を説明することは簡単なのだが、そのような人物を物語に送ることはできない。そうすると、探偵小説の書き方が難しくなる。ここでは三人称で探偵視点で書き、情報が断片的に得られるという書き方。ハードボイルドに近い文体で、探偵小説をすることになる。そこが20世紀初頭の短編探偵小説と大きく異なるところ。そういうのは戦後に定着した技法で、すでに1950年代後半には素人のマニアも使いこなせるまでになっていたわけだ。
(なので、数編だけ、記述者がいる短編がある。語り手の「わたし」のでてくる理由がなければならなくて、この短編集ではどれもうまく書いている。なので掌中の最高作は「名探偵アレクサンダー大王」。)
 クイーンの短編集(「冒険」「新冒険」)以来の謎解き探偵小説の優れた短編集、といいたいのだが、後半になって近代人がでてくるところ、他民族との接触(「交通」)が書かれるところで幻滅。人種差別が肯定的に書かれている。あるいは先住民族に侮蔑的な会話も。もちろんそれらは登場人物の会話のなかであって、作家本人の意識とは別であるのは理解。ただ、近世や近代がかように不寛容な時代であったことに気分が落ち込むだけ。

バーバラ・ニーリイ「怯える屋敷」(ハヤカワ文庫) 家政婦は家族の探偵になれるが、雇用主の家族に観察されるので、公正な観察者になれない。まして黒人女性であれば差別を受ける。

 家政婦は探偵なのだという妄想を小川洋子「博士の愛した数式」筒井康隆「家族八景」で得た。その系譜に載るような小説を見つけた。バーバラ・ニーリイ「怯える屋敷」(ハヤカワ文庫)1992年。そして、自分の妄想はそのままでは通用しないということに気づく。
 すなわち、家政婦と探偵は家族の中に入って、プライバシーに触れるところにまで入り込み、家族を観察することができる。でも、重要なのは、観察する家政婦は同時に雇用主の家族によって観察される=見られる対象になることだ。その際に、雇用-被雇用の従属関係といっしょに、男女の権力関係にさらされる。男の探偵は家族のプライバシーにずけずけとはいっていっても、家族の抗議や嫌悪を無視することができる。ときには一喝して自分の権力を誇示することができる。すると家族の側が折れたり委縮したりして権力に従うようになる。ホームズ、クイーン等の名探偵は警察権力も使うし、こわもてのマーロウやアーチャーはガタイと態度の大きさで相手を黙らせる。でも、女性の場合、家政婦でも探偵でもそのような権力はない。むしろ男女の権力関係の不均衡によって、男性側の見方を押し付けられる。観察される女性は礼儀正しく他人との軋轢を生まないようにふるまう(ふるまわさせられる)のだ。もともと家政婦や探偵は仕事先の家族と関係がないので、公正に観察できる「利害関係のない第三者アダム・スミス)」となりうると考えたのだが、実際は性にまとわる不均衡な権力があり、利害関係のない公正な観察者になることを阻害しているのだった。
 しかも、本書の場合、家政婦=探偵になるのは黒人の中年女性であり、雇用主は白人夫婦。公民権運動によって黒人差別を解消する施策が行われるようになったにしろ、差別する側が容易に意識を変えることはできない。初出の1992年には、露骨なヘイトスピーチや暴力をすることはなくても、嫌がらせや嫌悪の感情や冷笑はあちこちで起こる。主人公のブランチは長年の家政婦の経験で、それらに対抗する言動を身に付けているとはいえ、心休まる時間はほぼない(彼女の姓は「ホワイト」なので白人男性は必ずそのことで馬鹿にする)。マジョリティには起こることがない緊張を強いられるマイノリティなのだ。

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 さて、ブランチは不渡小切手をだしてしまったので警察に呼び出されたが、警察署に政治家がやってきて騒々しくなったのに乗じて署を抜け出した。そして行くつもりのなかった家政婦の仕事先を逃げ場にしたのだった。一か月も仕事をして給与を得られれば、この町を出ることができるはずだ。しかし白人家族の家は奇妙だった。ほぼ寝たきりのアル中の中年女性。その姪夫婦、いとこのダウン症らしい知的障害を持つ成人男性の4人暮らしに、通いの黒人庭師。寝たきりの女性は自分が持っている金を姪夫婦に渡したくないらしく部屋から出てこない。姪夫婦は献身さを見せるどころか露骨に嫌って見せる。知的障害をもつ男はおろおろするばかり。そして姪夫婦と親交のある保安官が謎の死を遂げ、この家に長く使えている黒人庭師が放火で焼死する。ついにはアル中の女性が手紙を残して失踪してしまう。いったい何が起きているのか。
 自分をまもるために探偵をしなけらばならない。そうするのはやむをえずである。しかしすでに権力勾配のなかにあると、警察や男の探偵がするような尋問はできないし、家を出て独自に調査するわけにもいかない。さまざまな制約が彼女の危機をいや増す。黒人であり女性であることの困難がよくわかる。白人ないし男性への嫌悪や批判は厳しく、マイノリティへの共感は深い。差別や嘲笑にははっきり指摘し、同じ扱いをすることを許さない。事件を解決した後、金銭的には魅力的な提案を受けるが、彼女は受け入れなかった。比較的高給で白人家族の世話をすることより、手元不如意であっても他人に介入されない自由を選ぶ。この誇り高さ。というより「アンクル・トム」のような扱いは拒否するとみたほうがよい。このような人物像は日本の小説ではまずお目にかかれない。(白人の女性探偵が男性に抑圧され蔑視されていても、黒人女性からみるといかに高い下駄をはいていることか)。
 作者は黒人女性で社会運動に参加した経験を持つ。本作が第1作。書きなれていないのか前半は語り手の家政婦の心情と過去の差別体験を詰め込みすぎ、仕事先の家族の様相がはっきりしない。後半になるとようやくエンタメらしいスピードとテンポの良い会話がでてきて読みやすくなる。一作のなかで作家の成長がよく見えた。さまざまな新人賞を受賞したのも当然。このあと4つの長編を書いたが、邦訳は第二作の「ゆがんだ浜辺」だけのようだ。2020年78歳で死去。

 


アメリカ社会の多様性と不寛容を描くのに、探偵小説やハードボイルドという形式は都合がいいらしい。探偵は仕事をたてにさまざまなエスニック集団にはいって行けるのだ。あるマイノリティ集団がマジョリティの探偵に示す警戒と不信のありかたが、社会の複雑さを示す。そこを縦横無尽に行き来する探偵の後を追うことで、異なるエスニックとの関係を想像できる。)
<参考エントリー> 日系アメリカ人の探偵稼業。
デイル・フルタニ「ミステリー・クラブ事件簿」(集英社文庫)
(この国で差別をエンタメにするなら、突然ルーツがマイノリティであることを知らされた日本人が集住地区の探偵事務所を引き継ぐことになり、マイノリティの事件を専門に扱うというのを思いついた。ヘイトデモ、極右の嫌がらせ、技能実習生、ビザ切れ、就職や居住の差別、子供が受ける差別、自治体による差別など扱える問題はたくさんある。だれか書かないかなあ。)