odd_hatchの読書ノート

エントリーは3000を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2023/9/21

2022-01-17から1日間の記事一覧

夏目漱石「硝子戸の中」(新潮文庫) 「小さい私と広い世の中とを隔離しているこの硝子戸の中」にいると、政策や世論の追従になり、悪や不正義に目をつぶる。

1914年から翌年にかけて新聞に連載された随想集。小説よりも、自分の周りのことを書いたこういう随想のほうが、明治の人たちや漱石らが考えていることがわかりそう。 タイトルを「硝子戸の中(ルビによると「うち」と読むようだ。ずっと「なか」と思い込んで…