英語版のwikiには作者Alice Muriel Williamsonのページができていた。
A. M. Williamson - Wikipedia
「A Woman in Grey」はペーパーバックで出版されたらしい。
https://www.amazon.co.jp/dp/1241205671
itunesでも読めるらしい。
A Woman in Grey. [A tale.] on Apple Books
ほかに「It Happened in Egypt」「A Soldier of the Legion」「The House by the Lock」も読める。いったい誰が読むのか? びっくり。
さらになんと、原文がThe British Libraryで公開されていた。画像のPDFを入手可能。
黒岩涙香「幽霊塔」の原作である“A woman in grey”が読みたい。 | レファレンス協同データベース
直リンは
A Woman in Grey
解説によると、この小説を原作にした映画が1920年に上映されていたという。日本の映画雑誌にのったストーリーが原作を特定するための手がかりになった。さて、この映画版の「灰色の女」、パブリックドメインになったために、なんとYouTubeでみることができる。どうやら、2時間くらいの長編ではなくて、25分くらいの短編が15回連続するものらしい。当時は、こういう連続活劇映画があったというので(淀川長治の本によく出てくる)、そういうもののひとつなのだろう。
公開時のポスターと1シーンの画像(うーん、原作にはないシーンだぞ)。
File:A Woman in Grey (1920) - 1.jpg - Wikimedia Commons
File:A Woman in Grey (1920) - 2.jpg - Wikimedia Commons
Imbdによる映画情報。
http://www.imdb.com/title/tt0011874/
以下は動画へのリンク集。
Serial A Woman in Grey, The House of Mystery Arline Pretty
1 (原作通りに進行するが、コンスエロがアモリー卿らに謎を告げた後、すぐさま拉致され、自動車で連れ去られる)
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3 (コンスエロがテレンスに聖書とアモリー問答を教えるシーン。でもその直後、自動車ででかけたコンスエロが悪漢に拉致される)
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5 (コンスエロとポーラが口喧嘩。ポーラの呼び出し手紙のシーン。虎が待っているのではなく、悪漢が拉致したらしい)
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8 (よくわからないが、コンスエロが火あぶりになるところをテレンスが救ったらしい。燃える家の2階から飛び降りるシーンがある)
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10 (蜘蛛農園のシーン?)
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11 (ポーラがアモリー卿に薬をかがせて文書を奪取。あとを追っていた悪漢がポーラを襲い、二回から落とそうとする)
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14 (ルペル医師訪問シーン)
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15 (コンスエロの無実が証明され、悪漢が打ち倒される。時計塔ではなくグランド・ファーザーズ・クロックの後ろに秘密部屋を発見。地下の穴倉に財宝があった。ようやくキスシーンになって大団円。)
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どうやらジョージ・ヘインズ・ハヴィランドを悪漢にしてコンスエロを追いかけまわし、ゴードン弁護士も協力する悪役にしたようだ。なので、毎回コンスエロが危機にあい、絶体絶命になる。そこで終了して次回の冒頭で救出シーンになる。連続活劇の常套手段。シリーズの前半でコンスエロとポーラのいさかいを描き、後半は端折り気味。好事家向け。
アマゾン.comではDVDもでている。わずか6ドル。リージョンフリーとのこと。
https://www.amazon.com/dp/B00KNVF8CG
アマゾン.co.jpでも出品されている。
[asin:B01GUOUAIQ:detail]
[asin:B01EGQ3DH0:detail]