odd_hatchの読書ノート

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2011-02-24から1日間の記事一覧

福永武彦「夢みる少年の昼と夜」(新潮文庫) 世界の完全性は失われ自分は崩壊していくしかないというロマンティシズムの小説

1950年代後半に書かれた短編をまとめたもの。作品名の後の数字は初出年。 夢みる少年の昼と夜1954 ・・・ 母をなくし、父は遅くまで帰らない一人っ子。ギリシャ神話が好きで、体操は苦手な内向的な少年。夏休みの直前で、彼は神戸に引っ越すことになっている…