2024/03/21 高橋和巳「捨子物語」(新潮文庫) 自意識過剰な子供が何もしない言い訳と他人の悪口を延々と描き続ける。 1968年
2024/03/19 高橋和巳「悲の器」(新潮文庫) 法科系エリートは労働はできても、生活ができない無能なミソジニー男性。 1962年
2024/03/18 高橋和巳「散華」(新潮文庫) 初期短編集。テーマは脱出への希求とそれが不可能なあきらめ。 1963年
2024/03/15 高橋和巳「憂鬱なる党派 上」(新潮文庫) 六全協で挫折した活動家たち。大島渚「日本の夜と霧」と同じ主題。 1965年
2024/03/14 高橋和巳「憂鬱なる党派 下」(新潮文庫)-1 日本の教養主義者の没落過程を描いた大長編。 1965年
2024/03/12 高橋和巳「憂鬱なる党派 下」(新潮文庫)-2 ドストエフスキー「罪と罰」「悪霊」のパスティーシュ。日本を舞台にすることは困難。 1965年
2024/03/11 高橋和巳「現代の青春」(旺文社文庫) 勉強家の知的エリートはマジョリティの立場で引用と観念論で具体を論じ、共感に乏しい。 1966年
2024/03/08 高橋和巳「孤立無援の思想」(旺文社文庫)「人間にとって」(新潮文庫) 民衆との運動でも孤立無援を感じるエリート知識人。 1966年
2024/03/07 高橋和巳「邪宗門 上」(新潮文庫)第1部-1 皇国イデオロギーに抵触する新興宗教集団は「憂鬱なる党派」であり破滅することが定められている。 1966年
2024/03/05 高橋和巳「邪宗門 上」(新潮文庫)第1部-2 人に言えない秘密を持つ少年は常に苦労を背負うように、罰せられるように行動を選択する。 1966年
2024/03/04 高橋和巳「邪宗門 上」(新潮文庫)第2部 挙国一致の翼賛体制で大衆・庶民は政治参加する楽しみを得る。窮乏による不満と不安はマイノリティにぶつけられる。 1966年
2024/03/01 高橋和巳「邪宗門 下」(新潮文庫)第3部 大日本帝国の罰と責任を引き受ける宗教集団による「本土決戦」。 1966年
2024/02/29 高橋和巳「我が心は石にあらず」(新潮文庫) 地方エリートはホモソーシャル社会の競争で勝ち続けようとして威張り、脱落すると女性に依存する。 1967年
2024/02/27 高橋和巳「日本の悪霊」(新潮文庫)-1 狡猾な容疑者を中年警官が追いかけるサスペンス巨編。 1969年
2024/02/26 高橋和巳「日本の悪霊」(新潮文庫)-2 他人嫌悪のミソジニー男性が革命に失敗し庶民から疎外され、行き場を失う。 1969年
2024/02/23 高橋和巳「堕落」(新潮文庫) 成功した社会起業家も性加害を反省しなくてだいなし。 1969年
2024/02/22 高橋和巳「わが解体」(河出文庫) 自分を孤立者と規定する作家はさまざまな問題を一人で抱え、一人で解決しようとする。 1971年
2024/02/20 河出文芸読本「高橋和巳」(河出書房)-1 若い人にはウケたが、年上の人は批判的だった「苦悩教」の作家。 1980年
2024/02/19 河出文芸読本「高橋和巳」(河出書房)-2 「議論はブッキッシュで空疎な一般論におちてい」った。 1980年