odd_hatchの読書ノート

エントリーは2600を超えているので、記事一覧よりもカテゴリー「INDEX」をご覧ください。2021/9/25

ドストエフスキー INDEX

2020/02/28 フョードル・ドストエフスキー「貧しき人々」(河出書房)-1 1846年
2020/02/27 フョードル・ドストエフスキー「貧しき人々」(河出書房)-2 1846年
2020/02/25 フョードル・ドストエフスキー「分身(二重人格)」(河出書房) 1846年
2020/02/24 フョードル・ドストエフスキー「プロハルチン氏」「主婦」「ポルズンコフ」(河出書房) 1847年
2020/02/21 フョードル・ドストエフスキー「弱い心」「人妻と寝台の下の夫」「正直な泥棒」「クリスマスと結婚式」(河出書房) 1848年
2020/02/20 フョードル・ドストエフスキー「白夜」(河出書房)-1 1848年
2020/02/18 フョードル・ドストエフスキー「白夜」(河出書房)-2 1848年
2021/07/15 フョードル・ドストエフスキー「白夜」(角川文庫) 1848年
2020/02/17 フョードル・ドストエフスキー「ネートチカ・ネズヴァーノヴァ」(河出書房) 1849年
2020/02/14 フョードル・ドストエフスキー「初恋(小英雄)」「伯父様の夢(河出書房) 1858年
2020/02/13 フョードル・ドストエフスキー「スチェパンチコヴォ村とその住人」(河出書房) 1859年
2020/02/10 フョードル・ドストエフスキー「死の家の記録」(河出書房)-1 1860年
2020/02/07 フョードル・ドストエフスキー「死の家の記録」(河出書房)-2 1860年
2020/02/06 フョードル・ドストエフスキー「死の家の記録」(河出書房)-3 1860年
2020/02/04 フョードル・ドストエフスキー「虐げられし人々」(河出書房)-1 1861年
2020/02/03 フョードル・ドストエフスキー「虐げられし人々」(河出書房)-2 1861年
2020/01/31 フョードル・ドストエフスキー「虐げられし人々」(河出書房)-3 1861年
2020/01/30 フョードル・ドストエフスキー「いやな話」「夏象冬記」「鰐」(河出書房) 1862年
2020/01/28 チェルヌイシェフスキー「何をなすべきか 上」(岩波文庫) 1863年
2020/01/27 チェルヌイシェフスキー「何をなすべきか 下」(岩波文庫)-1 1863年 1863年
2020/01/24 チェルヌイシェフスキー「何をなすべきか 下」(岩波文庫)-2 1863年 1863年
2020/01/23 フョードル・ドストエフスキー「地下生活者の手記(地下室の手記)(河出書房)-1 1864年
2020/01/21 フョードル・ドストエフスキー「地下生活者の手記(地下室の手記)(河出書房)-2 1864年
2020/01/20 フョードル・ドストエフスキー「地下生活者の手記(地下室の手記)(河出書房)-3 1864年
2020/01/17 フョードル・ドストエフスキー「地下生活者の手記(地下室の手記)(河出書房)-4 1864年
2020/01/16 フョードル・ドストエフスキー「賭博者」(河出書房) 1866年
2020/01/14 フョードル・ドストエフスキー「永遠の夫」(河出書房) 1870年
2020/01/13 フョードル・ドストエフスキー「論文・記録 上」(河出書房)-1「ロシア文学について」 1861年
2020/01/10 フョードル・ドストエフスキー「論文・記録 上」(河出書房)-2 1864年
2020/01/9 フョードル・ドストエフスキー「論文・記録 下」(河出書房)-1 1864年
2020/01/06 フョードル・ドストエフスキー「論文・記録 下」(河出書房)-2 
2019/12/24 フョードル・ドストエフスキー「作家の日記 上」(河出書房)-1(1873年)「ボボーク」 1873年
2019/12/17 フョードル・ドストエフスキー「作家の日記 上」(河出書房)-2(1876年上半期)「キリストのヨルカに召されし少年」 1876年
2019/12/10 フョードル・ドストエフスキー「作家の日記 上」(河出書房)-3(1876年下半期)「宣告」「おとなしい女」 1876年
2019/12/05 フョードル・ドストエフスキー「作家の日記 下」(河出書房)-1(1877年上半期)「おかしな人間の夢」 1877年
2019/12/03 フョードル・ドストエフスキー「作家の日記 下」(河出書房)-2(1877年下半期) 1877年
2019/11/28 フョードル・ドストエフスキー「作家の日記 下」(河出書房)-3(1880年) 1880年
2019/11/26 米川正夫「ドストエーフスキイ研究」(河出書房)-1 1958年
2019/11/25 米川正夫「ドストエーフスキイ研究」(河出書房)-2 1958年
2019/11/22 レフ・シェストフ「悲劇の哲学」(新潮文庫)-1 1903年
2019/11/21 レフ・シェストフ「悲劇の哲学」(新潮文庫)-2 1903年
2019/11/19 河出文芸読本「ドストエーフスキイ」(河出書房)-1 1976年
2019/11/18 河出文芸読本「ドストエーフスキイ」(河出書房)-2 1976年
2019/11/15 亀山郁夫「『カラマーゾフの兄弟』続編を空想する」(光文社新書) 2007年
2013/11/04 江川卓「謎解き「罪と罰」」(新潮社)
2013/11/05 江川卓「謎解き「カラマーゾフの兄弟」」(新潮社)

 

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 五大長編と書簡、創作ノートを除いたドストエフスキーの作品を読んだ。河出書房の全集の半分を読んだことになる。
 ドスト氏は五大長編がなかったら、ローカルな二流作家だった。読んだ中には積極的に推薦したい作品はない。せいぜい「おとなしい女」「おかしな人間の夢」くらいか。「地下生活者(地下室)の手記」は19世紀思想の批判書として第1部は推せても、第2部のセクハラ・モラハラは21世紀にはあわない。もし五大長編を書かずにいたら、彼は世界の文学史に名を残さなかっただろう。むしろ各種のハラスメントやレイシズムなどを表明する19世紀文学の問題を指摘する文脈で引用されることになったかもしれな。
 それくらいに五大長編が屹立した優れた作品なのだ。この変貌がどこからやってきたのかは、読んだ中からはわからなかった。とても不思議で魅力的な作家だ。

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ドストエフスキーの後期短編集はいくつか出版されているが、このブログで紹介したものでだいたい全部読めます。
 「賭博者」「永遠の良人(夫)」のような後期の中編を出版する際に、いくつかの短編も併録してほしいなあ。「 ボボーク」「キリストのヨルカに召されし少年」「おとなしい女」「おかしな人間の夢」はとくに。ほかの掌編も味わい深いうえ、講演やエッセイの史料価値も高い。

 

フョードル・ドストエフスキー「エドガー・ポーの三つの短編」(米川正夫訳)
フョードル・ドストエフスキー「ボボーク」(米川正夫訳)
フョードル・ドストエフスキー「キリストのヨルカに召されし少年」(米川正夫訳)
フョードル・ドストエフスキー「百姓マレイ」(米川正夫訳)
フョードル・ドストエフスキー「百歳の老婆」(米川正夫訳)
フェードル・ドストエフスキー「宣告」(米川正夫訳)
フョードル・ドストエフスキー「おとなしい女」第1章(米川正夫訳)
フョードル・ドストエフスキー「おとなしい女」第2章(米川正夫訳)
フョードル・ドストエフスキー「3 ロシヤの誕刺文学 処女地 終焉の歌 古い思い出」(米川正夫訳)
フョードル・ドストエフスキー「おかしな人間の夢」(米川正夫訳)
フョードル・ドストエフスキー「プーシキン論」(米川正夫訳)
フョードル・ドストエフスキー「後掲『プーシキンに関する演説』についての釈明」(米川正夫訳)